履歴書や応募先の指定用紙にある「自」「至」は、期間の始まりと終わりを示す言葉です。「自」には開始年月、「至」には終了年月を書きます。たとえば2022年4月から2025年3月まで在籍したなら、「自 2022年4月」「至 2025年3月」です。厚生労働省の期間記入例でも、早い日付が「(自)」、遅い日付が「(至)」の欄に置かれています(厚生労働省の記入例PDF)。
現在も在学中・在職中で終わりの年月が決まっていないときは、用紙の指定に合わせて「現在」や「現在に至る」を使います。「自」と「至」がない一般的な履歴書なら、年・月の欄へ入学、卒業、入社、退職を一行ずつ書けばよく、自至を付け足す必要はありません。
見慣れない二文字ですが、意味が分かれば迷う場所は限られます。まず欄の向きを確認し、次に開始と終了を同じ年号でそろえ、最後に学歴・職歴欄と照合しましょう。この記事では、書き写せる例と、在職中・卒業見込み・短期職歴などで迷ったときの考え方を順に整理します。
履歴書の「自」は始まり、「至」は終わり
「自」は「〜より」、「至」は「〜に至る」と読むと覚えやすくなります。期間を矢印で表すなら、左側の出発点が自、右側の到着点が至です。
自 2022年4月 → 至 2025年3月
この例は、2022年4月から2025年3月までという意味です。学校なら入学から卒業まで、会社なら入社から退職まで、資格講座なら受講開始から修了までを表せます。
自と至を逆にしない覚え方
「自分」の自があるため、「自」を本人欄だと思う人もいます。しかし、期間欄の自は氏名や本人という意味ではありません。自=スタート、至=ゴールと置き換えると判断しやすくなります。
用紙によっては、横一列に「自 年 月 至 年 月」と並んでいます。縦書き風の表では、自の下に開始年月、至の下に終了年月を入れる形もあります。見た目が違っても、意味は変わりません。
迷ったら、記入前に小さく矢印を思い浮かべてください。
- 自の横に始まった年月を置く
- 至の横に終わった年月を置く
- 開始が終了より後になっていないか見る
いきなりペンで書くより、別紙に「開始→終了」の順で年月を並べてから転記すると、反対に書く失敗を減らせます。
「自至」は一つの熟語ではなく期間の両端
検索では「自至」と続けて入力されますが、履歴書で一つの言葉として説明を書く必要はありません。二つの欄が対になっており、自が始点、至が終点を受け持っています。
たとえば「自 令和4年4月 至 令和7年3月」とあれば、令和4年4月に始まり、令和7年3月に終わった期間です。「自2022年4月至2025年3月」と空白なしで表示されるPDFでも、二つに切って読めば同じです。
自至欄がない履歴書もある
すべての履歴書が自至形式ではありません。厚生労働省の履歴書様式例は、学歴・職歴を「年」「月」「学歴・職歴」の各行へ書く形です。この用紙なら、入学と卒業、入社と退職を別の行へ記入します。
| 用紙の形 | 記入方法 |
|---|---|
| 自・至の期間欄がある | 自に開始年月、至に終了年月 |
| 年・月・学歴職歴の行がある | 入学・卒業・入社・退職を一行ずつ |
| 応募先の独自フォーム | 画面のラベルと入力例に従う |
自至欄のない用紙へ、わざわざ「自」「至」を書き加える必要はありません。反対に、企業指定の経歴表に自至欄があるなら、その枠を使います。まずは用紙を変えようとせず、与えられた形式を読み取ることが先です。
意味が分かったら、次は手元の欄へ年月を置く形を例で見ていきましょう。
自・至欄の基本的な書き方を例で確認する

自至欄へ入れるのは、原則としてその経歴が始まった年月と終わった年月です。日付まで求められていない欄なら、年月だけを書きます。欄外に「年月日」と指定されている場合だけ、日まで入れましょう。
学歴を書く例
2020年4月に高校へ入学し、2023年3月に卒業した場合は次のように書けます。
| 区分 | 自 | 至 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 学歴 | 2020年4月 | 2023年3月 | ○○高等学校 |
学校名だけでは入学か卒業か分かりにくい様式なら、内容欄に「○○高等学校 入学・卒業」や「○○高等学校 在籍」と書きます。ただし、欄の見本に表記方法が示されているときは見本を優先してください。
大学、専門学校、大学院も考え方は同じです。入学年月が自、卒業・修了年月が至です。途中で学部や学科が変わった場合は、一つの期間へ無理にまとめず、用紙の行数に余裕があれば出来事ごとに分けると年月を追いやすくなります。
職歴を書く例
2021年7月に入社し、2024年12月に退職した場合は次の形です。
| 区分 | 自 | 至 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 職歴 | 2021年7月 | 2024年12月 | 株式会社○○ |
会社名は正式名称で書きます。「(株)」のような略称は避け、手元の雇用契約書、離職票、源泉徴収票などで名称と年月を確認するとよいでしょう。ここで大切なのは、記憶だけで月を決めないことです。
配属や異動を書く欄が別にある場合は、在籍期間と配属期間を混ぜないようにします。会社への入社・退社を自至で示し、部署の異動は経歴の説明欄へ年月付きで加えると整理しやすくなります。
西暦で書く例と和暦で書く例
同じ期間は次のどちらでも表せます。
- 西暦:自 2022年4月 至 2025年3月
- 和暦:自 令和4年4月 至 令和7年3月
大切なのは、履歴書の中で表記をそろえることです。最初の行を西暦で書いたなら、その後も西暦にします。和暦なら、年号が変わる位置に注意しながら和暦で統一します。
生年月日だけ和暦、学歴だけ西暦という混在は、必ず誤りとは限りません。それでも読み手が確認しづらく、自分も換算を間違えやすくなります。指定がなければ一つへ統一するのが分かりやすい方法です。
月までの欄に日付を詰め込まない
「年」「月」しかない欄へ「15日」まで小さく書き込む必要はありません。用紙が求める単位へ合わせます。一方、ウェブフォームで開始日・終了日に年月日が必須なら、雇用契約書などを確認し、分からない日を推測で入れないようにしてください。
どうしても正確な日が確認できない場合は、応募先の案内や問い合わせ窓口を確認します。自至の意味が分かっても、未確認の日付を作ってよいわけではありません。
書き始める前に確認資料を一か所へ集める
年月に自信がないときは、履歴書の小さな欄を見ながら記憶をたどるより、先に確認できる資料を机の上へ集めます。学歴なら卒業証書、在学証明書、成績証明書など、職歴なら雇用契約書、離職票、源泉徴収票、給与明細の発行月などが手がかりになります。すべてを提出するという意味ではなく、年月を確かめるための手元資料として使います。
ただし、資料の名称や記載内容は人によって違います。たとえば源泉徴収票はその年に給与の支払いがあったことを確認する材料にはなっても、入社日や退職日を必ず特定できるとは限りません。一つの書類だけで決められなければ、複数の資料を並べ、会社や学校が発行した証明書類を優先すると整理しやすくなります。
確認した年月は、いきなり清書せず、「開始」「終了」「出来事」「確認に使った資料」の四列でメモします。自至欄へは、そのメモの開始と終了だけを移します。この順番にすると、履歴書を書き進める途中で別の年月を思い出して全体を書き直す手間を減らせます。
終了済みの例を書けても、在職・在学中には確定した終点がありません。次は、継続中の経歴を終了済みと分けて考えます。
在学中・在職中・取得見込みは終了済みと分ける
現在も続いている学歴や職歴には、確定した終了年月がありません。ここで予定の年月を確定事項のように書くと、終了済みと読まれることがあります。様式に合わせて「現在」「在学中」「在職中」「卒業見込み」を使い分けましょう。
現在も在職中の場合
自至欄に文字を入れられるなら、次のような形が考えられます。
自 2023年4月 至 現在
通常の学歴・職歴欄なら、入社年月の行を書き、その後に「現在に至る」と記入する形があります。東京労働局の履歴書記載例でも、職歴の末尾にこの表現が使われています(履歴書記載例PDF)。
2023年4月 株式会社○○ 入社 現在に至る
フォームによっては終了年月が必須に見えても、「在職中」のチェック欄を選ぶと終了欄が無効になることがあります。先にチェック項目を確認し、無理に今日の日付を終了日にしないでください。今日の日付を入れると、その日で退職したように見える可能性があります。
在学中と卒業見込みは意味が違う
在学中は、今その学校に在籍している状態です。卒業見込みは、予定どおり進めば指定時期に卒業する見込みであることを表します。
終了欄へ「現在」と書くのか、「2027年3月 卒業見込み」と書くのかは、用紙の見本と応募条件で変わります。自至欄とは別に「卒業・卒業見込み」の選択欄があるなら、終了年月には見込み年月を入れ、選択欄で見込みを示す方法もあります。
予定年月を書けるとしても、「卒業」と断定しないことが大切です。まだ確定していない経歴は、見込みと分かる言葉を添えます。
退職予定が決まっている場合
退職日が決まっていても、応募書類の書き方は様式や応募先の案内によって異なります。現時点では在職中なので、職歴は「現在に至る」とし、本人希望欄や職務経歴書で「○月○日退職予定」と補足する方法があります。
自至欄へ予定月を書くよう明確に指示されている場合は、その指示に従います。指示がなければ、確定済みの過去と予定を同じ見た目で並べないほうが安全です。
資格や講座の受講中
講習、研修、資格課程などに自至欄がある場合も、開始と終了の考え方は同じです。修了前なら「受講中」「修了見込み」など、事実に合う状態を添えます。
資格試験は、学習開始日ではなく合格年月や取得年月だけを書く様式もあります。免許・資格欄が年・月と名称だけなら、自至に直す必要はありません。その用紙が求める出来事を見てから年月を選びましょう。
ウェブフォームで終了年月が必須になっている場合
現在も在職・在学中なのに、終了年月の入力欄へ必須マークが付いているフォームもあります。まず、終了年月の近くに「現在」「在職中」「在学中」という選択肢やチェック欄がないか確認してください。チェックを入れると終了年月が入力不要になる形式もあるため、数字を入れる前に画面全体を見ます。
該当する選択肢がなく、未来の年月を入れないと進めない場合でも、推測した退職月や卒業月を確定事項のように入力するのは避けます。入力例、ヘルプ、よくある質問を確認し、それでも分からなければ応募先が示す問い合わせ先へ確認します。空欄を許さない仕様と、実際の経歴が合っていないことを伝えれば、どの欄を使うか判断してもらえます。
ブラウザの自動入力を使った後は、終了年月へ以前の応募情報が入っていないかも見直しましょう。開始年月が今回の入力でも、終了年月だけ古い値が残ることがあります。送信前の確認画面では、文字より先に自と至の数字を一組ずつ読み上げると見つけやすくなります。
一組の期間を書けたら、次は履歴書内のほかの欄と同じ年月になっているかを確かめます。
学歴・職歴・資格欄と年月を食い違わせない

自至欄だけ正しくても、別の欄と年月が違えば確認が必要になります。提出前に、履歴書全体を一つの時系列として読み直してください。
先に「年月の原稿」を一つ作る
履歴書へ直接書き始める前に、次のような一覧を別紙やメモに作ると便利です。
| 年月 | 出来事 | 確認に使ったもの |
|---|---|---|
| 2020年4月 | ○○高校 入学 | 入学時の書類・学校の記録 |
| 2023年3月 | ○○高校 卒業 | 卒業証書 |
| 2023年4月 | △△大学 入学 | 学生証・在学証明 |
| 2027年3月 | △△大学 卒業見込み | 学校の予定 |
この原稿から自至欄と履歴欄へ転記すれば、別々の記憶で書くより食い違いを減らせます。職歴なら、雇用契約書、離職票、源泉徴収票など手元で確認できる資料を使います。
ハローワークの就職活動案内でも、入学・就職年月日や文字の誤りがないか事前に点検するよう案内されています。細かな書式より先に、元になる年月が正しいことを確かめましょう。
横一列のタイムラインで重なりと空白を見る
年月の原稿ができたら、出来事を古い順に横一列へ並べます。たとえば「高校入学→高校卒業→大学入学→大学卒業見込み」のように矢印でつなぎ、それぞれの下に年月を書きます。職歴なら「A社入社→A社退職→B社入社→現在」と並べます。
このタイムラインは、空白期間を消すためのものではありません。自と至の組み合わせが逆転していないか、別の欄へ転記したときに一か月ずれていないかを見つけるためのものです。空白が事実なら、そのまま残します。重複する期間が事実なら、留学と在学、在籍と出向のように、何の期間が重なっているかを別々に書きます。
同じ年月に二つの出来事がある場合は、上下二段に置くと見やすくなります。たとえば三月に卒業し、同じ三月に短期講座を修了したなら、一方を消さず、出来事名を添えて並べます。自至欄へ転記するのは、その欄が求める対象の期間だけです。
最後に、タイムラインの年月と履歴書上部の「現在日」を比べます。在職中・在学中の情報が、履歴書を作った日より後の実績として書かれていないか確認します。見込みは見込みと明示し、実績と同じ扱いにしないことが大切です。
自至欄と一行式の履歴欄を照合する
同じ用紙に期間表と詳しい履歴欄がある場合は、次の対応を見ます。
- 自の年月と「入学」「入社」の年月が同じか
- 至の年月と「卒業」「退職」の年月が同じか
- 在職中なのに至へ過去の年月を入れていないか
- 卒業見込みを卒業済みと書いていないか
- 西暦と和暦の換算が同じか
一か所ずつ見るより、自から至へ指でたどり、その後に詳しい履歴欄をたどると見つけやすくなります。
学歴から職歴へ移る境目を見る
学歴と職歴が連続する人は、卒業月と入社月の並びも確認します。卒業月と入社月が連続する場合も、間が空く場合もあります。一般例へ合わせず、確認できた事実どおりに書きます。
大切なのは、空白があることではなく、書いた年月が実際の経歴と合っていることです。気になる空白期間の説明は面接や職務経歴書の役割であり、自至欄へ事情を詰め込む場所ではありません。
複数の勤務先を一つにまとめない
勤務先が変わった場合は、それぞれの開始・終了を分けます。二社分を最初の入社から最後の退職まで一つの自至にすると、途中で会社が変わったことが分からなくなります。
派遣、出向、転籍などで所属と勤務先が異なる場合は、応募先の様式が何を求めているかを確認します。会社との雇用期間を書く欄なのか、実際の配属期間を書く欄なのかで自至の対象が変わるためです。分からないときに自己判断で合体させず、欄名や記入例を読み直しましょう。
基本の照合ができたら、短期・空白・改元など、迷いやすいケースを個別に整理します。
迷いやすいケースを一つずつ整理する
基本は開始と終了ですが、実際の経歴は一直線とは限りません。ここでは、自至欄で迷いやすい場面を、書く前の判断に絞って整理します。
短期間のアルバイト
短い職歴を履歴書へ書くかは、応募書類全体の目的や応募先の指示で変わります。自至欄へ書くと決めたなら、期間が短くても開始年月と終了年月は事実どおりにします。
数週間しか働いていないため月が同じ場合は、「自 2025年6月 至 2025年6月」のように同じ年月になることがあります。これは必ずしも逆転や誤記ではありません。日まで求める様式なら日付で区別し、年月だけの様式なら同月のまま記入します。
空白期間がある
自至欄は、在籍していた期間を示す場所です。何も所属していなかった期間を、前の会社の至や次の会社の自を動かして埋めるものではありません。
たとえば2023年3月に退職し、2023年8月に次の会社へ入社したなら、前職の至は3月、次職の自は8月です。4月から7月の空白を隠すために前職の終了を7月へ変えてはいけません。必要なら別の欄や面接で事実に沿って説明します。
休学・留学・休職がある
休学や留学を学歴にどう書くか、休職を職歴へどこまで書くかは、自至の語義だけでは決まりません。学校・会社の在籍期間そのものは続いていても、活動内容が変わるためです。
用紙が単純な在籍期間だけを求めるなら、自は入学・入社、至は卒業・退職です。詳しい履歴を求める欄なら、休学、復学、留学、休職、復職を年月付きで分けることがあります。応募先の記入要領がある場合は、そちらを優先してください。
転校・編入・中途退学
転校や編入では、前の学校を離れた年月と新しい学校へ入った年月を分けます。中途退学は卒業ではないため、終了年月の説明欄へ「中途退学」など事実に合う言葉を使います。
自至欄が一行しかないからといって、複数校を一行へ押し込むと経過が伝わりません。行を追加できないフォームなら、職務経歴書や補足欄の有無を確認します。
学校名や会社名が途中で変わった
在籍中に名称だけ変わった場合、在籍期間は連続しています。履歴欄では、現在の名称や「現○○」などの補足を使う例がありますが、表記は手元の証明書類と応募先の案内に合わせます。
名称変更を別の入社・退社のように扱う必要はありません。自至の期間と、名称の変化は別の情報です。
和暦から西暦へ換算すると月がずれる
換算で注意したいのは年だけでなく、改元した年です。平成31年と令和元年は同じ2019年ですが、月によって年号が変わります。機械的に年だけ差し引くと、4月と5月の境目を誤る可能性があります。
元資料が和暦と西暦で混ざっているなら、一度すべてを時系列メモへ置き、同じ方式へ変換してから履歴書へ書きます。自至欄の小さな枠の中で換算しないほうが確実です。
予定と実績が変わった
以前作った履歴書に「卒業見込み」「退職予定」と書いた後、予定が変わることもあります。古いファイルをそのまま使わず、提出時点の事実へ更新してください。
履歴書の上部にある「○年○月○日現在」の日付も見直します。自至欄だけ新しくしても、作成日が古いままだと、どの時点の情報か分かりにくくなります。
元号をまたぐ期間
一つの期間が改元をまたぐ場合も、自は開始時点、至は終了時点の元号で書きます。たとえば平成に始まり令和に終わった期間を、両方とも同じ元号へ無理に置き換える必要はありません。ただし、用紙全体を西暦で統一すると決めたなら、開始と終了の両方を西暦へ換算します。
換算表を使うときは、年だけでなく月も確認します。改元年は一年の途中で元号が変わるため、「2019年だからすべて令和元年」とは限りません。元資料の日付を見てから、履歴書へ使う表記へそろえます。
取得年月と有効期間を混同しない
資格欄には「取得年月」だけを書く形式と、認定・登録の有効期間を自至で書く形式があります。取得年月だけを求める欄なら、勉強を始めた月から合格月までを自至で加える必要はありません。逆に、有効期間の欄なら、取得した出来事ではなく、証明書に示された開始と終了を確認します。
免許や資格によって更新の考え方は異なるため、一般的な履歴書の例から有効期限を推測しないでください。手元の証明書と入力欄の名称を照合し、分からなければ発行元や提出先の案内を確認します。
個別ケースを整理できたら、提出前は文章より先に年月だけを一巡して点検します。
提出前は自から至へ時系列をたどって点検する

書き終わったら、文章を読む前に年月だけを点検します。自至欄は数字が中心なので、内容に気を取られると前後の入れ替わりを見落としやすいからです。
五つのチェックポイント
次の順で確認すると、同じ場所を何度も見直さずに済みます。
- 開始と終了:自が始まり、至が終わりになっているか
- 前後関係:終了年月が開始年月より前になっていないか
- 継続中:在学中・在職中を終了済みのように書いていないか
- 年号:西暦または和暦が用紙内でそろっているか
- 照合:学歴・職歴欄、資格欄、職務経歴書と同じ年月か
声に出して「2022年4月から2025年3月まで」と読んでみる方法もあります。「自」「至」の字だけを追うより、自然な日本語に直したほうが逆転に気づきやすくなります。
紙の履歴書を間違えたとき
紙へ手書きした後で自と至を逆にしたことに気づいたら、可能であれば新しい用紙へ書き直します。小さな枠へ訂正を重ねると、どちらが最終的な年月か読み取りにくくなります。
修正方法が指定されている用紙なら、その指示を優先します。学校や応募先から配布された一枚だけの用紙など、書き直しが難しい場合は、提出先へ確認してから訂正してください。
ウェブフォームを間違えたとき
送信前なら、入力確認画面で開始と終了を入れ替えます。送信後に編集できるマイページがあるなら、修正して保存し直します。
編集できない場合は、応募先が案内している問い合わせ方法を使います。間違いを隠すために、別の応募を重ねたり、違う日付でつじつまを合わせたりしないようにしましょう。
最後に用紙の指定を優先する
「自は始まり、至は終わり」という意味は共通ですが、現在の表し方、日まで必要か、見込み年月を入れるかは様式によって変わります。
厚生労働省の履歴書様式例のように、自至を使わず年・月ごとの行へ書く形式もあります。応募先が独自フォームを指定している場合は、フォームの注意書きや記入例を先に確認してください。
よくある疑問を送信前に解消する
自至欄は空欄のままでもよいですか。 その欄に該当する経歴がなく、任意欄なら空欄にできる場合があります。一方、必須欄や指定書式では独自の入力方法があるため、注意書きを確認します。「分からないから空欄」と「該当しないから空欄」を分けて考えましょう。
年月の欄に日まで書くべきですか。 年・月だけの枠なら、通常はその単位に合わせます。日付欄がある、または日まで入力するよう指定されている場合だけ日を入れます。欄が求める単位をそろえると、行ごとの比較がしやすくなります。
現在という文字を数字欄へ入れてよいですか。 自由記入欄なら記入例に合わせられますが、数字専用フォームでは入力できないことがあります。近くの「現在」「在職中」チェックを探し、なければヘルプや問い合わせ先で確認します。通過させるためだけに架空の終了年月を置かないことが重要です。
自と至を逆に提出したら、もう一度応募するべきですか。 まず編集機能や提出先の訂正案内を確認します。修正できない場合は、指定された問い合わせ方法で誤記を伝えます。重複応募が訂正方法とは限らないため、同じ内容を別の応募として送る前に提出先へ確認してください。
まとめ
履歴書の「自」は開始、「至」は終了です。2022年4月から2025年3月までなら、自に2022年4月、至に2025年3月を書きます。
現在も続く期間は、用紙に合わせて「現在」「現在に至る」「在学中」「在職中」「卒業見込み」などを使い分けます。自至欄がない履歴書なら、入学・卒業・入社・退職を年・月の行へ書けばよく、自至を追加する必要はありません。
提出前には、自から至へ年月を読み、年号、継続中の表現、学歴・職歴欄との一致を確認しましょう。迷ったときは、一般例へ無理に合わせるより、応募先の記入例と手元の証明書類を優先するのが確実です。
