ファスナーが壊れてしまったとき、「これで服やバッグが使えなくなるのはもったいないな…」と思うことはありませんか。
そんなときに便利なのが、ダイソーなどの100均で手に入るファスナースライダーなんですね。
実はファスナーの修理は思ったよりも難しくなく、正しいサイズのスライダーを選んで付け替えれば、まだまだ使えるアイテムを蘇らせることができるんですよ。
今回は、ダイソーで手軽に入手できるファスナースライダーの情報から、選び方・取り付け方、さらには便利な補助道具まで詳しく解説します。
これを読めば「ちょっとしたファスナーの不具合なら、自分で修理できるかも」と思えるはず。
ぜひ参考にして、壊れたファスナーを復活させてみてくださいね。
ダイソーのファスナースライダー基本情報

ダイソーでは、ファスナースライダーという名前の商品が取り扱われており、壊れたファスナー部分を取り換えるためのパーツとして人気がありますよ。
ファスナー全体を交換するよりも簡単に修理できるケースも多いため、知っておくといざというときに役立ちます。
ここではダイソーのファスナースライダーについて、具体的な種類や価格、売り場の場所などを順に紹介していきますね。
取り扱いの種類と価格
ダイソーのファスナースライダーは、シンプルなタイプが主流ですが、サイズやデザイン、カラーなど数種類が揃っていることが多いです。
価格は基本的に1つ(または複数個入り)で110円(税込)というお得感が魅力ですよ。
場合によっては大きめのサイズや金属製の頑丈なタイプが、200円~300円商品として売られている店舗もあります。
複数個入りの場合は、同じサイズのスライダーが2~3個一緒になっていることが多く、「バッグ用」「衣類用」「小物用」といった形で商品名が記載されていることもしばしば。
なお、地域や店舗によって品揃えが異なるため、事前にチェックしておくと安心ですね。
サイズの種類
ファスナースライダーには、ファスナーの務歯(むし)と呼ばれる噛み合わせ部分のサイズに合わせて、多数の規格があります。
ダイソーのような100均で取り扱われるスライダーは、一般的なサイズとしてよく使われる「3号」「5号」「7号」あたりのものが目につきやすいですよ。
- 3号:小物や薄手の衣類に使われることが多いサイズ。
- 5号:ジャケットやパンツ、バッグなど、幅広く対応する中間サイズ。
- 7号:しっかりした厚手のバッグや大型の衣類に用いられるサイズ。
店舗によっては、これらのサイズすべてが揃っていない場合もあります。
見つからないときは、別のダイソーを探してみるか、近隣の100均を回って探すのもいいかもしれませんね。
カラーバリエーション
ダイソーのファスナースライダーは、色も黒やシルバー、ゴールド、アンティーク調の金具色など、いくつかバリエーションがありますよ。
服やバッグのファスナーに合わせて、少しおしゃれな色を選ぶのも楽しいところ。
ただし店舗によっては定番の黒やシルバーしか置いていない場合もあるため、こだわりのある方は品揃えの多い店舗を探すか、ネット通販も検討してみてください。
売り場の場所
ダイソー店内のどこにファスナースライダーが置かれているかは、やや分かりづらい場合があります。
店舗によって配置は異なりますが、基本的には以下のコーナー付近を探してみてください。
- 手芸用品コーナー
ミシン糸や裁縫道具、リボンなどが並んでいる場所に置かれていることが多いです。 - クラフト用品コーナー
手作り系の素材や工具類がまとまっているエリアに、ファスナースライダーが見つかる場合もあります。 - バッグ修理関連コーナー
靴やカバンの補修に使えるアイテムや、接着剤コーナー近辺にあることも。
見当たらないときは、店員さんに直接「ファスナー修理用のパーツってありますか?」と尋ねるのが一番早いですよ。
必要な道具
ファスナースライダーを取り付ける際、ある程度の道具を揃えると作業がスムーズです。
- ペンチ(先端が細いタイプが好ましい)
スライダーをファスナーに通すときや、務歯を外したり戻したりする際に使います。 - ニッパーや金属用はさみ
古いスライダーを外したり、ファスナーの止め具(エンドストッパー)を外す場合に必要なことがあります。 - マイナスドライバー
務歯の隙間を広げるときに使う場合もありますよ。
ダイソーにはこれらの工具も取り扱いがありますし、最初から家にある道具で代用できることもあります。
ただし、壊れた務歯を外すときなどには多少力を入れるので、安全に作業できるよう手袋もあると安心ですね。
ファスナースライダーの選び方

ダイソーでファスナースライダーを購入する際は、なんとなくサイズが合いそうなものを選んでしまうと失敗するかもしれません。
ファスナーには多様な規格があり、務歯の幅や形状、素材などが微妙に違うんです。
ここでは、ファスナースライダーを選ぶときに必ずチェックしたいポイントを解説しますよ。
しっかり確認してから購入すれば、取り付け時に「やっぱり合わなかった…」なんてことにならずに済みます。
サイズの測り方
まずは、服やバッグについているファスナーの幅を確認しましょう。
「3号」「5号」「7号」などの号数を直接測る方法はないですが、おおよその目安としては下記のように対応する務歯の幅があります。
- 3号ファスナー:務歯の幅が約4mm程度
- 5号ファスナー:務歯の幅が約6mm程度
- 7号ファスナー:務歯の幅が約8mm程度
ファスナーを閉じた状態で務歯部分の幅を定規で測り、一番近いサイズを選択するといいですよ。
もし家にある壊れたスライダーに号数の刻印があれば、それを確認するのも手。
刻印が小さいため見落としやすいですが、「5」「YKK5」のような形で記載されている場合があります。
形状の確認ポイント
ファスナーの務歯にも、プラスチック製(コイルファスナーなど)や金属製など、いくつかのタイプがありますよ。
そして、スライダーの形状もこれらの務歯に合わせて作られています。
- コイルファスナー用:樹脂コイルが噛み合う形状に合わせて、スライダーの内部にも少しカーブが付いていることが多いです。
- 金属ファスナー用:がっちりとした金属の務歯に対応するため、スライダー自体も金属製の場合が大半なんですね。
- ビスロンファスナー用(プラスチック製の大型務歯)もありますが、ダイソーではそこまで大きなタイプをあまり見かけないかもしれません。
もし形状が合わないスライダーを無理やり取り付けても、スムーズに閉まらなかったり、すぐに外れたりしてしまう可能性が高いです。
自分が修理したいファスナーがどんなタイプかを見極めてから、形状の近いスライダーを選んでください。
素材による違い
ファスナースライダーには、金属製・樹脂製・亜鉛合金など、いろいろな素材があります。
- 金属製:強度が高く、ジャケットやデニム、しっかりしたバッグなどに向いています。
- 樹脂製:軽量でカラフルなものが多く、スポーツウェアなどに使いやすいですよ。
ダイソーの場合、金属製スライダーが主流かもしれませんが、樹脂製のものも見かけるときがあります。
素材によっては見た目の質感や耐久性が異なるので、元のファスナーの雰囲気と合うかどうかも考慮してみるといいですね。
簡単な取り付け方法

ファスナースライダーの付け替え作業は、最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば意外とシンプルなんです。
服やバッグを完全に解体する必要がなく、スライダー周辺の一部だけ手を加えれば修理できることも多いですよ。
ここからは、具体的に何を準備し、どんな手順で作業すればいいかを詳しくご紹介しますね。
準備するもの
- 新しいファスナースライダー(ダイソーで購入)
事前にサイズと形状をしっかりチェックしてから用意しましょう。 - ペンチ
先細のラジオペンチなどが作業しやすいですよ。 - ニッパーまたは金属用はさみ(必要に応じて)
金属の止め具や破損した務歯を外すときに使います。 - マイナスドライバー(必要に応じて)
務歯が固く動かない場合は、少し隙間を広げるのに役立ちます。 - 手袋(怪我防止用)
金属パーツを扱う際には、ケガを防ぐためにあったほうが安心ですね。
基本的な手順
ここでは、比較的一般的な「ファスナーの上または下端の止め具を外して、スライダーを交換する方法」の流れを解説します。
- 古いスライダーを外す
ファスナーの端にある金属製の止め具(エンドストッパー)をペンチで gently 外すか、ニッパーで切り取って取り除きます。
止め具が外れたら、スライダーをそのまま引き抜きましょう。 - 新しいスライダーを通す
ファスナーのテープ部分を正しく合わせて、新しいスライダーを務歯に通します。
コイルファスナーの場合は、スライダーの向きに注意してくださいね。
反対向きに入れるとスライドがうまくいかないことがあります。 - スライダーがスムーズに動くか確認
ゆっくりファスナーを開閉してみて、噛み合わせが正しくいくかどうかチェックします。
もし噛み合わせがずれる場合は、スライダーの向きや務歯の状態に問題があるかもしれません。 - 止め具を戻す
問題なく動作することを確認したら、先ほど外した止め具(または新しい止め具)を元の位置に付け直します。
ペンチで軽く挟んで固定し、ファスナーから外れないようにしてください。
新しい止め具もダイソーなどで手に入る場合がありますが、なければ似た金具や糸で縫い留めるなどの代用方法も。 - 仕上げの確認
最後にもう一度、ファスナーを全開・全閉して問題がなければ修理完了です。
コツとポイント
- 止め具を外す際、無理な力をかけない
金属のパーツを扱うときは、手をケガしないように注意してください。
ペンチを使うときには力の加減に気を配り、テープ部分を傷めないようにすることが大切です。 - 務歯が変形している場合は整える
務歯そのものが大きく曲がっていると、スライダーを交換しても噛み合わせが悪くなる可能性があります。
その場合はペンチで少し形を整えたり、破損がひどければ務歯を交換するか、専門の修理店に依頼したりも検討してみてください。 - ファスナーの上下を間違えない
スライダーを通すときに上下を逆にすると、動作がスムーズにいかないだけでなく、最後まで閉まらないこともあります。
ファスナー本体の表裏をよく見分けて作業しましょう。
活用できるアイテムと組み合わせ

ダイソーにはファスナースライダー以外にも、ファスナー修理や手芸に役立つアイテムがたくさん揃っています。
ここでは、修理をさらに便利にしてくれる補助道具や、一緒に購入しておくと良いもの、そしておすすめの使用方法などをまとめました。
ちょっとした小物を追加するだけで、作業の効率や仕上がりがぐんと良くなりますよ。
便利な補助道具
- ミニバイスや小型クランプ
作業時に生地を固定することで、スライダーの取り付けが楽になることがあります。
ダイソーの工具コーナーなどでミニサイズのクランプを見つけたら、試してみるといいですね。 - リッパーやキルトバサミ
縫い目を部分的に解く必要があるときには、リッパーがあると素早く取り外せますよ。
キルトバサミは先端が細く小回りが利くので、細かな裁縫作業に向いています。 - 布用接着剤や裁縫上手
ファスナーの布テープ部分がほつれている場合は、少し補強しておくと長持ちしやすいです。
裁縫上手や布用接着剤もダイソーで手に入ることがありますよ。
一緒に購入すると良いもの
- 交換用の止め具
先述したように、エンドストッパーなどを紛失してしまった場合に備えて、予備を用意しておくと安心ですね。
ダイソーや手芸店で販売されていることもあります。 - ファスナー本体
もしスライダーだけで修理が難しいと判断したときのために、ファスナーを丸ごと交換するオプションも考えてみてください。
ダイソーには各種ファスナーも取り揃えられていることが多いです。 - カラビナや引き手パーツ
スライダーを交換する際に、引き手部分も一緒に変えてしまうと、使い勝手やデザインがアップするかもしれません。
カラビナをファスナーに取り付けると、開け閉めがしやすくなったり、ちょっとしたアクセントにもなったりしますよ。
おすすめの使用方法
- 衣類のファスナー修理
ジャケットやデニムなど、まだまだ着られるのにファスナーだけ壊れてしまったという衣類に最適ですよ。
自分で直せば愛着も増すこと間違いなしです。 - バッグのスライダー交換
ショルダーバッグやリュックなどのファスナーが固くなってきたとき、スライダーを変えてみるとスムーズに動くようになるかもしれません。 - ポーチや小物のリメイク
100均のポーチを好みのスライダーに付け替えたり、引き手パーツを追加したりすることで、オリジナリティのある小物を楽しめます。 - 防災グッズのメンテナンス
非常用リュックのファスナーが壊れていると、いざというときに使いにくいですよね。
事前にスライダーを交換しておけば、いざというとき安心ですよ。
ファスナー修理は一見難しそうに思われがちですが、ポイントを押さえれば意外と手軽な作業なんです。
ダイソーのファスナースライダーは価格も手頃で種類も豊富なので、気軽にチャレンジしやすいのが嬉しいですよね。
「壊れたから捨てる」という発想ではなく、「まだ使えるから直す」という選択肢を持つことで、お気に入りの服やバッグを長く活用できます。
また、修理の過程を楽しむことで、ものづくりやDIYの魅力を再認識できるかもしれません。
今回は主にダイソーのファスナースライダーを中心にお話ししましたが、他の100均や手芸店にも似たような商品は多数存在します。
比較してみるのも良いですし、特殊なファスナーの場合は専門店のアドバイスを受けるのが安心なことも。
ぜひ自分に合った方法でファスナー修理に取り組んでみてくださいね。
壊れたファスナー部分を修理できれば、お気に入りのアイテムを捨てずに済んで、環境にもお財布にも優しいですよ。
さあ、ファスナーが壊れたまま眠っているアイテムがある方は、この機会にぜひ挑戦してみてください。
この記事が、あなたのファスナー修理に少しでも役立てば嬉しいです。
それでは、ダイソーのファスナースライダーを使って、手軽に簡単修理を楽しんでくださいね。