ビニール壁紙の見分け方は?品番・表面の確認と紙クロスとの違い

室内の壁と二種類の壁紙見本を見比べるイメージ 生活

ビニール壁紙かどうかを確かめるなら、施工時の資料や余った壁紙からメーカー名・品番を探し、商品情報の材質を調べる方法が確実です。凹凸や光沢、手触りは手掛かりになりますが、見た目だけでは決められません。

壁紙用のテープや模様替えの商品を買おうとして、「ビニールクロスに使える」と書かれていて迷うことがありますよね。

まずは壁をはがさずに調べられる方法から。品番が分からない場合の見方と、素材が分かった後に商品を選ぶポイントまで順に整理します。

  1. ビニール壁紙の見分け方は、品番の確認が基本
    1. 「クロス」とだけ書いてあっても素材はまだ不明
  2. 家にある資料や残りの壁紙から品番を探す
    1. 余った壁紙は、裏面だけでなく包装も見る
    2. 資料がなければ、部屋と面を指定して尋ねる
  3. 商品情報では「材質」と「柄」を別々に読む
    1. 「織物調」は、織物そのものとは違う
    2. 品番が同じでも、施工箇所との対応を確かめる
  4. 見た目と手触りで分かること・分からないこと
    1. 凹凸があっても、ビニールとは決められない
    2. 光沢がないビニール壁紙もある
    3. 柔らかさや手触りだけで判定しない
  5. 水をはじけばビニール?霧吹きだけで断定しない理由
    1. 水を使う確認は、商品の適合確認と分けて考える
    2. すでに試してしまった場合は、結果を手掛かりとして残す
  6. 裏が紙でもビニール壁紙?構造を知ると読み間違えない
    1. ビニール壁紙には、紙を裏打ちしたものがある
    2. 「のり付き」「シール式」は材質名ではない
    3. 壁紙の表面と、その下の壁も別の情報
  7. 品番が分からないときは、写真と場所をそろえて相談する
    1. 写真は部屋全体・対象の面・表面の三つを用意
    2. 何に使いたいかを添えると、必要な回答が変わる
    3. 分からない部分は、推測で埋めずに残す
  8. ビニールだと分かったら、テープや重ね貼りの商品をどう選ぶ?
    1. 掲示テープは「壁紙用」の中でも用途を合わせる
    2. 重ね貼りは、材質に加えて表面の条件を見る
    3. 「はがせる」は、どんな壁でも同じ結果という意味ではない
  9. 模様替えをするなら、見本で色と凹凸を合わせる
    1. 画面の色だけで決めず、使う場所で並べてみる
    2. 同じ素材でも、柄の大きさで雰囲気は変わる
    3. 同じ壁紙を買い足したいなら、似ている商品と区別する
  10. 調べた品番を残して、次の模様替えで迷わないように

ビニール壁紙の見分け方は、品番の確認が基本

ビニール壁紙は、メーカーの商品情報では「ビニル壁紙」「塩化ビニル樹脂系壁紙」などと表記されます。ビニールクロスという呼び方で案内されることもありますが、名前の違いだけで別の素材と考える必要はありません。

自宅の壁紙を確かめるときは、品番で分かる材質と、見た目から得られる手掛かりを分けて考えるのが大切です。

調べるもの 分かること それだけでは分からないこと
メーカーの商品情報・品番 指定商品の材質、柄、表面加工など その商品が今の壁に使われているか
部屋別の仕上表・施工記録 どの部屋や面に何を使ったか 後から張り替えられた部分の情報
工事で余った壁紙と包装 残材の品番や素材 どの壁の残りか記録がない場合の対応
凹凸・光沢・織り目 表面の特徴や柄の傾向 材質の確定
水をはじくかどうか 表面の水への反応 ビニールか紙かという材質の断定

商品ページが見つかっても、それが自宅の壁に使われたものかが結び付かなければ、まだ確定ではありません。反対に、施工資料に部屋と品番の対応が残っていれば、見た目を何度も比べなくても調べられます。

「クロス」とだけ書いてあっても素材はまだ不明

見積書や資料に「壁クロス」「クロス張り」とだけ書かれている場合、その言葉だけではビニール、紙、織物のどれかまでは分かりません。

サンゲツの商品紹介にも、ビニル壁紙に加え、織物、紙・和紙など複数の素材が掲載されています。「壁紙だから紙」「クロスだから布」という決め方はせず、材質欄まで見るようにしましょう。

出典:サンゲツ「壁紙の代表的な素材」

まず探したいのは、壁の表面ではなく、家に残っている資料です。部屋の名前と品番が見つかれば、次の調べものがぐっと短くなります。

家にある資料や残りの壁紙から品番を探す

手元に家づくりやリフォームの資料があるなら、内装の仕上表、仕様書、選定した商品の一覧などを探します。資料の名前は工事ごとに違いますが、部屋名と壁・天井の仕上げが並んでいるページが手掛かりです。

見るときは「リビング」だけで止まらず、壁と天井、通常の壁とアクセント部分が分かれていないかを追ってください。同じ部屋の中でも、すべての面が同じ壁紙とは限らないためです。

資料に品番が複数あるなら、部屋の図と対応させてメモにすると分かりやすくなります。「テレビの後ろ」「窓の横」など、普段使う言葉で場所を残せば十分です。

古い資料しかない場合は、その後に張り替えたことがないかも思い出してみましょう。新築時の仕様と現在の壁が違うなら、新しい工事の記録を優先します。

余った壁紙は、裏面だけでなく包装も見る

工事後の残りの壁紙を保管しているなら、ロールの包装、ラベル、同封されたメモなどを見ます。メーカー名や品番が残っていれば、商品検索につなげられます。

ただし、余りが何種類もあるときは、どの部屋のものかを先に整理したいところです。「白いからリビング用だろう」と決めず、施工時の記録や、工事を依頼した相手に対応を聞きます。

裏面に文字が見当たらなくても、すぐに手掛かりがないとは限りません。切り離した小片には表示がなくても、もとの包装へ情報が残っていることがあります。

品番探しのために、今張られている壁紙をはがす必要はありません。残材がなければ、資料と施工した相手への問い合わせから進めましょう。

資料がなければ、部屋と面を指定して尋ねる

購入した家なら施工会社やリフォーム会社、賃貸なら管理会社など、内装の記録を確認できる相手へ尋ねてみましょう。

「壁紙の種類を知りたい」だけでなく、「リビングの窓のない側の壁に使われている、メーカー名と品番が分かりますか」と場所を指定すると、調べる対象を共有できます。

記録が必ず残っているとは限りませんが、分かれば見た目を使った推測を重ねずに済みます。品番が判明したら、次は商品情報のどこを見るかを押さえましょう。

商品情報では「材質」と「柄」を別々に読む

品番を検索するときは、メーカー名も一緒に使います。数字だけでは別の商品が出ることがあるため、アルファベットを含む品番全体を記録しておくのがおすすめです。

サンゲツには品番からの商品検索のほか、「新旧品番対照検索」があります。手元の古い品番で商品が見つからない場合、旧品番と新しい品番の対応を調べる入口として利用できます。

出典:サンゲツ「商品検索」

検索結果では、同じような番号や色違いを取り違えないよう、品番の末尾まで合わせます。画像が似ているから選ぶのではなく、まず文字情報を一致させる順番です。

「織物調」は、織物そのものとは違う

商品に「織物調」「石目調」「木目調」と書かれていたら、それは柄や質感を表す言葉です。織物調だから布、石目調だから石の素材とは限りません。

たとえば、アサヒペンの「のりなしカベ紙」には織物調や石目調の柄があり、材質・成分は塩化ビニル樹脂と紙です。柄の欄と材質の欄が別に掲載されているため、両方を見れば混同を避けられます。

出典:アサヒペン「のりなしカベ紙」

見た目を選ぶときは柄、使える商品を調べるときは材質と表面加工。目的ごとに見る欄を分けると、長い商品説明も読みやすくなります。

品番が同じでも、施工箇所との対応を確かめる

カタログでビニル壁紙と分かっても、その品番が天井用なのか壁用なのか、手元の資料に戻って確かめます。特にアクセント壁のある部屋では、通常の壁と違う品番が使われていることもあります。

商品情報の画面には、品番と材質が分かる部分を残しておくと便利です。あとでテープや模様替えの商品を選ぶとき、同じページを最初から探し直さずに済みます。

古い品番が廃番になっている場合は、似た柄の新商品を「同一商品」と扱わないことも大切。素材確認と、同じ見た目の商品を買えるかどうかは別々の問題です。

資料で分からないときは、壁の表面も見てみましょう。ただし、次の見方は材質を断定する検査ではなく、問い合わせや比較に使う手掛かりです。

見た目と手触りで分かること・分からないこと

凹凸のある表面、織り目のある表面、滑らかな表面の壁紙見本を並べたイメージ

凹凸があっても、ビニールとは決められない

壁紙には、表面に模様を付けたエンボス加工の商品があります。ビニール壁紙にも見られますが、「凹凸がある」という情報だけでは素材の決め手になりません。

細かい布目のような模様も、本物の糸を織ったものなのか、似せた加工なのかで材質が違います。普通に眺めたときの印象だけでなく、光を斜めから当て、どんな表面なのかを観察してメモに残しましょう。

ここで必要なのは、無理に自分で正解を出すことではありません。「均一な小さな凹凸がある」「細い筋が縦に続く」といった具体的な説明ができれば、相談するときの材料になります。

光沢がないビニール壁紙もある

ビニールと聞くと、つるつるした光る表面を思い浮かべがちです。しかし、サンゲツのビニル壁紙の紹介には、マットな質感や塗装調のデザインも掲載されています。

つまり、光沢がないから紙、光るからビニールという二択にはできません。照明や見る角度でも印象が変わるため、光沢は表面の特徴として記録する程度にとどめます。

出典:サンゲツ「壁紙の素材とコーディネート例」

同じ白い壁でも、昼の窓から入る光と、夜の照明では凹凸の見え方が変わります。写真は、部屋全体と表面の近くを分けて撮ってください。

柔らかさや手触りだけで判定しない

厚みや表面加工が違えば、同じ素材でも触れた印象は変わります。「柔らかいから紙」「つるつるだからビニール」と決めるより、商品情報と合わせて見るのが基本です。

触れる場合も、爪でひっかいたり、表面を削ったりする必要はありません。色や柄、細かな凹凸など、変化を加えずに分かる範囲を記録します。

壁紙を調べていると、よく見かけるのが水を使う方法です。水への反応は参考になりますが、そこで分かる範囲を混同しないようにしましょう。

水をはじけばビニール?霧吹きだけで断定しない理由

水をはじくという反応だけで、ビニール壁紙だと確定はできません。素材だけではなく、表面の加工も水への反応に関係するためです。

サンゲツは、織物壁紙にも撥水加工を施した商品を紹介しています。水を吸い込みにくい仕上げだからといって、すべてがビニール素材とは限らないことが分かります。

出典:サンゲツ「織物壁紙の特長・表面加工」

水を使う確認は、商品の適合確認と分けて考える

たとえば、アサヒペンの「簡単に貼れてキレイにはがせるカベ紙」は、水を吸い込まず、水拭きができるビニルカベ紙を対象として、目立たない箇所での確認方法を案内しています。

これは、その商品を使うための下地確認です。どんな壁でも同じ方法を行えば素材が確定する、という万能な判定方法とは違います。

使いたい商品が決まっている場合は、その商品の説明に沿って対象となる壁かを確かめます。素材も対応条件も分からない状態で、壁全体へ霧吹きをして調べる必要はありません。

出典:アサヒペン「簡単に貼れてキレイにはがせるカベ紙」

すでに試してしまった場合は、結果を手掛かりとして残す

少量の水を付けてみた場合も、その反応を材質名へ直結させず、「水滴が残った」「吸い込まれたように見えた」と観察した内容のままメモにします。

問い合わせるときは、その結果だけではなく、品番の有無や表面の写真も合わせて伝えてください。同じ実験を何度も繰り返して確信を強めるより、資料へ戻る方が判断を進められます。

水の反応と同じく、裏側に紙が見えることも、よくある迷いどころです。ビニール壁紙は、必ずしも一枚のビニールだけでできているわけではありません。

裏が紙でもビニール壁紙?構造を知ると読み間違えない

ビニール壁紙には、紙を裏打ちしたものがある

アサヒペンの基礎知識では、ビニルカベ紙の構造を印刷面、塩ビ層、裏打ち紙層に分けて示しています。表面と裏面で使われている材料が違う構造です。

このため、保管してあった端材の裏が紙だからといって、紙壁紙だとは決められません。材質欄に「塩化ビニル樹脂、紙」と両方書かれている商品もあります。

出典:アサヒペン「カベ紙の基礎知識」

表面の仕上げと、裏側の支える部分を分けて見ると、商品説明の意味がつかみやすくなります。残材を見る場合は、表だけ、裏だけのどちらか一方で判断しないようにしましょう。

「のり付き」「シール式」は材質名ではない

商品を探すと、「生のり付き」「のりなし」「シールタイプ」といった表記も出てきます。これらは主に貼り付け方の違いであり、ビニール、紙、布という材質の区分とは別です。

アサヒペンの基礎知識でも、材質による分類と、施工方法による分類は分けて紹介されています。シール式だからビニール、のりなしだから紙、と読み替えないようにしてください。

新しく壁紙を買うなら、材質を見た後で、どのように貼る商品かを確認する順番です。今の壁に適しているかを知りたい場合は、さらに「貼れる面」「貼れない面」の説明へ進みます。

壁紙の表面と、その下の壁も別の情報

「石膏ボードの壁」と分かっていても、表面にどんな壁紙が張られているかは別です。下地の名前だけで、壁紙用テープなどの対応を決められるわけではありません。

メーカーへ質問するときも、「石膏ボードです」だけではなく、「その上に壁紙が張られていて、材質を調べています」と伝えると状況がはっきりします。

ここまで見ても品番が見つからない場合は、今ある情報で相談へ進めましょう。調べるために壁を変えるより、伝える材料を整える方が現実的です。

品番が分からないときは、写真と場所をそろえて相談する

壁のそばで壁紙の見本帳とサンプルを比較しているイメージ

写真は部屋全体・対象の面・表面の三つを用意

近くから撮った表面の写真だけでは、どこに使われている壁紙か伝わりません。部屋全体、調べたい面、表面のアップという三つの距離でそろえると、対象を共有しやすくなります。

表面のアップは、模様がぼやけない距離から撮りましょう。端末を近づけすぎて焦点が合わないときは、少し離れて撮り、必要な部分を拡大して見せる方が分かりやすいこともあります。

ただし、写真を送れば必ず品番まで分かるとは限りません。写真は場所と表面を共有するためのもので、同じような柄から材質を断定するための証拠ではないと考えましょう。

何に使いたいかを添えると、必要な回答が変わる

素材だけ知りたいのか、壁紙の上へテープを貼りたいのか、似た壁紙を買い足したいのかで、相手に確認してもらう内容は違います。

たとえば、ポスターを貼りたいなら、使う予定のテープの商品名と対象の壁を伝えます。同じ壁紙を探しているなら、部屋の場所と、施工した時期が分かる資料を添えましょう。

問い合わせの文面は、次の程度で十分です。

リビングの窓の反対側に使われている壁紙について、メーカー名と品番が分かれば教えてください。壁紙用の掲示テープを選びたいため、材質と表面加工も確認したいです。全体と表面の写真を添付します。

すべての事情を長く書く必要はありません。どの壁か、何をしたいか、今どこまで分かっているかの三つをそろえると、聞きたいことが伝わります。

分からない部分は、推測で埋めずに残す

「おそらくビニール」とだけ返ってきた場合は、品番で確認できたのか、写真からの判断なのかを分けて受け取ります。写真による見立てを、メーカーが材質を保証した回答へ置き換えないことが大切です。

品番まで分からなくても、使いたい商品のメーカーから、その状態では使用対象を確認できないと分かれば、買う前に別の方法を考えられます。

壁へ貼る予定のものを棚に立てかけるのも、一つの飾り方です。何も分からないまま商品を買ってしまうより、今日できることと、回答を待つことを分ける方が模様替えを進めやすくなります。

素材が分かったら、いよいよ使いたい商品との組み合わせです。「ビニールだと分かったから何でも使える」とせず、商品側の対象を見て選びましょう。

ビニールだと分かったら、テープや重ね貼りの商品をどう選ぶ?

掲示テープは「壁紙用」の中でも用途を合わせる

壁に写真やポスターを飾りたい場合は、一般的な両面テープと、壁紙への掲示用テープを分けて探します。商品名だけでなく、使える壁の説明と掲示するものの種類を見る順番です。

ニトムズの「はがせる両面テープ 壁紙掲示用」は、塩化ビニルクロスを対象に、ポスター、カレンダー、写真、メモなどの掲示用途を案内しています。材質を調べた結果を、こうした対象表示と照合できます。

出典:ニトムズ「はがせる両面テープ 壁紙掲示用」

一方で、紙のポスターを貼る説明を、そのまま重い額や棚へ広げることはできません。飾りたいものが違う場合は、それに対応する商品を別に選びます。

壁の材質と、貼りたいものの用途。その両方が商品の説明に合ってから選びましょう。

重ね貼りは、材質に加えて表面の条件を見る

今の壁紙を残して上から貼れる商品でも、すべての壁紙が対象になるわけではありません。表面加工や凹凸など、商品ごとに指定された条件を確認します。

前に紹介したアサヒペンのカベ紙も、対象を「水を吸い込まない水拭きができるビニルカベ紙」として案内しています。単にビニル壁紙であることと、その商品を使えることは同じではありません。

こうした条件がある商品では、壁紙側の材質・表面加工と、貼る商品側の説明を並べて見ると読み落としを減らせます。「自宅はビニールだった」という一つの情報だけで購入を決めないようにしましょう。

「はがせる」は、どんな壁でも同じ結果という意味ではない

はがせる商品には、それぞれ使い方や使用対象、はがし方の案内があります。壁紙の種類を調べた後も、商品の説明を残しておくと、使い終えるときに見返せます。

貼り付ける前に取扱説明を読み、対象が分からない箇所があればメーカーへ尋ねる。そのうえで、指定された方法がある場合だけ、それに沿って進めます。

ここで無理にテープを決める必要はありません。壁を使わないスタンドや、家具の上に置く飾り方で目的がかなうなら、その方法を選ぶこともできます。

部屋の雰囲気を変えたいだけなら、全面を貼り替える以外にも選択肢があります。素材の名前が分かったら、次は仕上がりのイメージを小さく試してみましょう。

模様替えをするなら、見本で色と凹凸を合わせる

家具のそばに白・灰色・淡い青の壁紙見本を並べた模様替えのイメージ

画面の色だけで決めず、使う場所で並べてみる

壁紙の品番が分かっても、新しく選ぶ色が部屋に合うかは別の迷いどころです。見本を取り寄せられる商品なら、使いたい壁や家具のそばに並べて比べてみてください。

白だけでも、黄みを感じるもの、灰色に寄るものなど印象が違います。画面で一枚ずつ見るより、今の壁、床、家具と一緒に並べた方が、自分の部屋で選ぶ判断材料になります。

これは材質の判定ではなく、色と質感の比較です。似た見本が見つかっても、自宅の壁紙と同一品番だと決めるのではなく、新しく使う候補として考えましょう。

同じ素材でも、柄の大きさで雰囲気は変わる

ビニール壁紙の中にも、細かい織物調、塗装調、石目調などさまざまなデザインがあります。素材が同じだから、見た目まで同じというわけではありません。

今ある家具をそのまま使うなら、まず家具の近くで見本を比べてみましょう。細かな凹凸をなじませたいのか、色を変えて一面を目立たせたいのかを決めるのが、候補を絞るコツです。

サンゲツには壁紙や床、カーテンを組み合わせて見る「Myコーデ」というシミュレーションもあります。完成イメージを考える補助には使えますが、実物の色や質感を確かめる見本とは役割が違います。

出典:サンゲツ「Myコーデ」

同じ壁紙を買い足したいなら、似ている商品と区別する

部分的に同じ壁紙を用意したい場合は、柄の印象より品番の一致を優先します。素材が同じで白いからといって、隣り合ったときに同じ見た目になるとは限りません。

アサヒペンのデジタルプリントカベ紙では、同一商品でもロットにより印刷の色味が若干異なる場合があると案内されています。購入先に同じ柄を頼む場合も、商品ごとの案内を読んで選んでください。

出典:アサヒペン公式ショップ「デジタルプリントカベ紙」

古い品番が見つからないときは、似た色で小さな部分だけ合わせるのか、一面を別の色にするのかで考え方が変わります。ここまで調べた資料と見本があれば、施工を相談するときにも希望を伝えやすくなります。

調べた品番を残して、次の模様替えで迷わないように

壁紙の材質が分かったら、メーカー名と品番だけでなく、どの壁の情報なのかを一緒に残しましょう。スマホのメモでも、家の資料をまとめたファイルでも構いません。

残しておく項目 記録の例
場所 リビング・窓の反対側の壁
メーカー・品番 施工資料で確認したものをそのまま記入
材質・表面加工 商品情報の該当欄を記録
確認元 仕上表、施工会社からの回答、商品ページ
写真 壁全体と表面のアップ
今回使った商品 掲示テープや重ね貼り商品と、その説明書

この記録があれば、次に写真を飾るとき、壁紙を選ぶとき、同じ商品を探すときに、最初から材質を推測し直さずに済みます。

後から張り替えた面がある場合は、その面の記録だけを更新してください。古い記録と新しい記録が混ざらないよう、どこを変えたかが分かる形にしておくと便利です。

ビニール壁紙の見分け方は、見た目だけで正解を当てることではありません。資料と品番で確かめ、分からない部分は観察した状態のまま相談する。その順番なら、壁を無理にいじらず、使いたい商品を選ぶところまで進められます。

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