Discordの通知をPCとスマホで受けたいときは、端末ごとの通知許可だけでなく、Discordのサーバー設定、チャンネル上書き、ステータス、モバイルプッシュを順番にそろえます。また、アプリを開いて操作中の端末には通知を出さない動きがあるため、画面を見ながら試すと正常な設定まで「届かない」と判断しがちです。
まず両端末でDiscordを前面から外し、DMまたは自分宛てメンションを一通送ってもらいます。その結果から、PC側、スマホ側、サーバー側のどこを直すかを決めましょう。この記事では、設定を何度も往復せずに済む確認順を紹介します。
Discord通知がPCとスマホの片方だけに来る理由
PCとスマホは同じDiscordアカウントでログインしていても、通知がまったく同じ条件で表示されるわけではありません。通知の可否は、複数の設定が重なって決まります。
大きく分けると、次の五層です。
- Discord全体の通知設定
- サーバー単位の通知設定
- チャンネル単位の上書きとミュート
- オンラインステータスやアプリの使用状態
- Windows、macOS、iPhone、Androidの通知許可
どれか一つで通知が止まれば、その端末には表示されません。たとえば、Discord側で通知を許可しても、スマホの設定でDiscordの通知をオフにしていれば届かない状態です。逆に、スマホの通知を許可しても、対象サーバーをミュートしていればサーバー投稿は通知されません。
さらに、Discordのモバイル端末向け通知案内には、モバイルアプリを開いて使用中は通知を受け取らないと示されています。会話画面を見たまま、同じ会話のプッシュ通知が上から出るわけではないのです。
このため、設定画面を開いたまま通知テストをしないことが最初のポイント。PC版は最小化し、スマホはホーム画面へ戻して画面をロックしてから試します。
「PCをつけているとスマホに来ない」と感じる場合も、いきなりアプリを再インストールする必要はありません。PCでDiscordが前面にあるのか、スマホ側のモバイルプッシュが許可されているか、どの種類のメッセージで試したかを切り分ければ原因が見えます。
最初の3分で原因を四つに分ける

細かな設定を変更する前に、今の通知結果を四つへ分けます。友人にDMを一通送ってもらうか、テストできるサーバーで自分宛てのメンションを送ってもらってください。
テスト前に、PCのDiscordを最小化し、スマホのDiscordを閉じて画面をロックします。自分で同じアカウントから自分宛てに投稿する方法では、通常の受信と条件が異なります。別アカウントを新しく作らなくても、協力してくれる友人に短い一通を頼めば十分です。
| 結果 | 最初に見る場所 | 代表的な原因 |
|---|---|---|
| PCだけ来る | スマホ側 | OS通知、モバイルプッシュ、アプリ使用中 |
| スマホだけ来る | PC側 | OS通知、取り込み中、デスクトップ通知 |
| 両方来ない | Discord側 | サーバー・チャンネルのミュート、通知対象 |
| 両方来る | 通知の種類 | 通常投稿だけ来ない設定になっている |
DMは来るのに特定サーバーだけ来ないなら、アカウント全体や端末の通知は動いています。対象サーバーとチャンネルへ絞って確認しましょう。
反対に、DMも自分宛てメンションも両端末へ来ないなら、サーバー一か所の設定だけが原因とは言い切れません。PCとスマホのOS許可、Discordの通知設定、ステータスを順番に見ます。
テスト時刻もメモしてください。「今送った一通」が分からないと、以前届いた通知と混ざり、設定変更の効果を判断できません。通知音だけではなく、画面にバナーが出たか、通知センターへ残ったかも分けて記録します。
サーバー通知とモバイルプッシュをそろえる
サーバーごとの通知は、サーバー名またはアイコンのメニューから[通知設定]を開いて確認します。Discordのサーバー通知設定の案内では、基本の通知対象を次から選べます。
- すべてのメッセージ
- @mentionsのみ
- 通知しない
大切なサーバーで通常の投稿もすべて知らせたいなら、「すべてのメッセージ」。自分宛ての呼びかけだけでよければ「@mentionsのみ」を選びます。「通知しない」なら、通常投稿は通知されません。
同じ画面にあるモバイルプッシュ通知の項目も確認してください。スマホだけ通知が来ない場合は、対象サーバーのモバイルプッシュがオフになっていないかが重要です。
ただし、「すべてのメッセージ」へ変えれば必ず快適になるわけではありません。参加人数が多く投稿の多いサーバーでは、PCとスマホが鳴り続けます。目的が「自分への連絡を逃さない」なら、@mentionsのみを基準にし、必要なチャンネルだけ上書きする方が使いやすい設定です。
サーバー全体がミュートされていないかも見ます。期間付きミュートを設定したまま忘れていると、チャンネル側を変更しても期待どおりになりません。ミュート解除後に、同じ種類のメッセージで再テストしてください。
チャンネル上書きとミュートを確認する

サーバー設定が正しくても、特定のチャンネルだけ通知されないことがあります。これはチャンネル単位の通知設定が、サーバーの基本設定を上書きしているためです。
通知が来ないチャンネルのメニューを開き、通知設定とミュート状態を確認します。見る順番は次のとおりです。
- チャンネルがミュートされていないか
- 通知設定が「通知しない」になっていないか
- サーバーの設定に従う状態か
- カテゴリー全体がミュートされていないか
一つのチャンネルだけ必要なら、そのチャンネルを「すべて」または「@mentionsのみ」に上書きします。ほかのチャンネルはサーバー設定に従わせれば、重要な場所だけPCとスマホへ通知できます。
スレッドも別に考えてください。サーバーや親チャンネルの通知が有効でも、参加していないスレッドの更新がすべて通知されるとは限りません。通知が必要なスレッドへ参加し、スレッド側の通知状態を確認します。
また、Discordには通知とは別に未読バッジやハイライトが表示される機能があります。アプリを開くと赤い印はあるのに、スマホのバナーが出ない場合は、「メッセージを受信できていない」のではなく「プッシュ通知の表示だけが止まっている」状態。サーバーを再参加するのではなく、モバイルプッシュとOS通知へ進みます。
PCに通知が来ないときの確認順
スマホには来るのにPCだけ来ないなら、サーバー側の通知対象はおおむね動いています。PCのDiscordとOSへ絞って見ましょう。
取り込み中になっていないか
プロフィールのオンラインステータスが「取り込み中」だと、デスクトップ通知は表示されません。Discordのステータス案内にも、この動作が明記されています。
通知テストではオンラインへ戻します。仕事中だけ取り込み中を使いたいなら、設定を故障と勘違いせず、「作業中は止めるための正常な状態」として使い分けてください。
Discordのデスクトップ通知を確認する
ユーザー設定から通知を開き、デスクトップ通知が有効か確認します。通知音だけオフ、バナーもオフ、タスクバーの点だけ表示など、何を通知として見たいかも整理しましょう。
音が鳴らないだけでバナーが表示されるなら、メッセージ通知そのものは届いています。Discordの通知音、WindowsやmacOSの音量、使用中の出力機器を分けて確認してください。
OSの通知許可を見る
Windowsでは設定の通知一覧、macOSではシステム設定の通知からDiscordを探します。通知許可、バナー表示、通知センター、サウンドの項目を確認します。
集中モードや応答不可の時間設定が有効だと、Discordだけでなく複数アプリの通知がまとめて抑えられます。Discordの設定を直しても変わらない場合は、OS側の集中モードを一度オフにしてテストしてください。
アプリを前面から外して試す
会話チャンネルを画面に表示したままでは、同じ場所の新着を画面で見られるため、期待しているバナーが出ないことがあります。Discordを最小化し、別のアプリを前面にしてから新しいDMを受け取ります。
この順で直れば、再インストールやアカウントの作り直しは不要です。設定を一つ変えるたびに一通テストし、どこで回復したか残しましょう。
スマホに通知が来ないときの確認順
PCには来るのにスマホだけ来ない場合は、スマホのDiscordを開いたままにしていないか、対象サーバーのモバイルプッシュ、スマホOSの通知許可を見ます。
Discordを閉じて画面をロックする
モバイルアプリで会話を開いている間は、同じ端末へ通知されません。ホーム画面へ戻り、アプリを前面から外して画面をロックします。数十秒後に、友人から新しいDMまたはメンションを一通送ってもらいます。
これで通知されれば設定は正常です。「アプリを開いていると来ない」という動作を、不具合として直す必要はありません。
Discordアプリ内の通知を確認する
Discordのユーザー設定から通知を開き、必要な通知が許可されているかを見ます。次に、通知が来ないサーバーのモバイルプッシュとチャンネル上書きを確認してください。
DMは来るがサーバーだけ来ない場合、スマホ全体の通知許可ではなくサーバー側が原因です。反対にDMも来ないなら、アプリ全体とOS側へ進みます。
iPhone・Androidの通知許可を確認する
iPhoneは設定の通知からDiscordを開き、通知を許可、ロック画面、通知センター、バナー、サウンドを確認します。集中モードの対象になっている場合は、テスト中だけ解除します。
Androidは端末によって項目名が異なりますが、設定のアプリからDiscordを選び、通知を許可します。通知カテゴリーが分かれている端末では、メッセージに関するカテゴリーも確認してください。バッテリー節約でバックグラウンド動作が強く制限されている場合は、Discordが通知を受け取れる設定へ戻して試します。
OS設定を変更したら、Discord画面を開いたまま確認せず、必ずロック画面で新しい一通を受け取ってください。
設定後は同じ条件で通知テストをする

設定をいくつも同時に変えると、何が原因だったか分からなくなります。一つずつ変更し、同じ条件で一通ずつ試しましょう。
おすすめのテスト手順は次のとおりです。
- PCをオンライン状態にし、Discordを最小化する
- スマホのDiscordを閉じ、画面をロックする
- 時刻をメモする
- 友人にDMを一通送ってもらう
- PCのバナー、スマホのロック画面、両方の通知センターを見る
- 次にテスト用サーバーで自分宛てメンションを送ってもらう
- 最後に通常投稿を一通送り、設定どおりかを見る
DM、メンション、通常投稿の順に分けると、「全部来ない」のか「通常投稿を通知対象にしていないだけ」なのかを判断できます。
テストメッセージは毎回内容を変えます。「DMテスト1」「メンションテスト2」のようにしてもらえば、遅れて届いた通知と区別できます。ただし、記事やスクリーンショットへ個人名やサーバー名を載せる必要はありません。
PCとスマホの両方でバナーが出たかだけでなく、通知センターへ残ったか、音が鳴ったかを別々に記録してください。バナーは出るが音だけ鳴らないなら、直す場所は音量やサウンド設定です。
設定変更後にすぐ結果が出ない場合は、Discordと端末を一度再起動してから同じテストをします。それでも片方だけ来ないときは、その端末のOS通知へ戻り、許可が保存されているか見直してください。
DM・メンション・サーバー投稿の違いを分ける
「Discordの通知」と一括りにすると、必要な設定が見えにくくなります。実際には、DM、自分宛てメンション、役職メンション、通常のサーバー投稿で通知条件が異なります。
DM
個人間のDMはサーバー通知設定の外側です。DMだけ両端末へ来るなら、端末全体の通知は動いています。サーバーやチャンネルへ原因を絞れます。
自分宛てメンション
「@mentionsのみ」にしているサーバーでも、自分宛てメンションは通知対象。メンションが来ないなら、サーバーミュート、チャンネルミュート、モバイルプッシュ、端末通知を確認します。
通常のサーバー投稿
通常投稿を通知するには、サーバーまたはチャンネルで「すべてのメッセージ」を選ぶ必要があります。@mentionsのみなら、通常投稿が来ないのは設定どおりです。
通話の着信
通話の着信とテキストメッセージの通知は、同じ見え方にならないことがあります。まずこの記事の手順でDMとメンションを正常にし、その後に通話通知だけを別テストしてください。
この分類ができれば、「通常投稿が通知されないからアプリが壊れた」と誤解せずに済みます。自分が本当に逃したくないのがDM、メンション、特定チャンネルのどれかを決め、それに合わせて設定しましょう。
両方へ通知しつつ鳴りすぎを防ぐ設定
PCとスマホの両方へすべての投稿を出すと、問題は解決しても通知疲れにつながります。検索までして通知を直したい人が望んでいるのは、通知の数ではなく、大切な連絡を逃さない状態です。
そこで、次の組み合わせから始めます。
- DMは通知する
- 主要サーバーは@mentionsのみ
- 毎回確認したい一、二個のチャンネルだけ「すべて」に上書き
- 雑談や告知の多いチャンネルはサーバー設定に従うかミュート
- 作業時間だけPCを取り込み中にする
- 就寝時間はスマホの集中モードで止める
この設定なら、PC作業中は必要なメンションに気づき、外出後はスマホでも同じ連絡を確認できます。通常投稿まで必要なチャンネルだけ、個別上書きを使います。
通知が増えすぎたときは、端末全体をオフにする前に、騒がしいチャンネルを特定してください。全体を止めるとDMまで逃し、後から原因を探し直すことになります。
逆に、仕事やイベントなど一時的に全投稿を追いたい日だけ「すべてのメッセージ」へ切り替え、終わったら@mentionsのみへ戻す方法もあります。期間を決めて設定を変えれば、通知量を管理しやすくなります。
直らないときに残す確認メモ
デスクトップアプリとブラウザ版を混同しない
PCでDiscordを使う方法には、インストールしたデスクトップアプリとブラウザ版があります。両方を同時に開いていると、どちらの通知を確認しているのか分かりにくくなります。
テスト中は普段使う一方だけを残し、もう一方は閉じてください。ブラウザ版を使うなら、Discord内の設定に加えて、ブラウザがサイト通知を許可しているか、OSがそのブラウザの通知を許可しているかも確認します。
デスクトップアプリを使うなら、ブラウザの設定は今回の原因から外せます。PC右下や画面上部に出た通知のアイコンを見て、Discordアプリから出たものか、ブラウザから出たものかを区別しましょう。
複数アカウントを切り替えていないか
PCとスマホで別のDiscordアカウントへログインしていると、同じサーバーに見えても通知先は一致しません。ユーザー名だけで判断せず、ユーザー設定でアカウントを見比べてください。
仕事用と個人用を切り替えている人は、通知を受けたいアカウントが両端末で選ばれているかを最初に確認します。片方へメッセージが届かないのではなく、別アカウントの通知を待っている状態なら、通知設定を変えても直りません。
更新後に動作が変わったとき
DiscordやOSの更新後に通知が変わった場合は、まずアプリを完全に終了して再起動します。スマホも再起動し、通知許可が残っているかを見てください。
再インストールは最後の手段です。先にサーバー、チャンネル、取り込み中、OS通知、テスト条件を記録しておけば、再インストール後に設定を戻すときも迷いません。
再インストールしても特定サーバーだけ通知されないなら、端末の破損ではなく、そのサーバーやチャンネル設定をもう一度見るべきです。DMは届くかという基準へ戻り、範囲を狭めます。
家と外出先で結果が違う場合
自宅のWi-Fiでは届くのに外出先で届かない場合は、スマホのモバイルデータ通信でDiscordが使えるかを確認します。通信を制限していれば、アプリが新しい通知を取得できません。
反対に、外出中は届くのに自宅だけ遅れるなら、Wi-Fi接続を切って一度テストし、ネットワーク条件を分けます。通知設定を変える前に通信経路を一つ変えると、原因が端末設定か接続かを判断できます。
ただし、通知の遅れを一回だけ見て通信障害と断定しないでください。同じ端末、同じ種類のDMで二、三回試し、再現する条件をメモします。再現条件が分かれば、サポートへ説明するときにも役立ちます。
通知音と画面表示を別々に直す
「通知が来ない」と感じても、通知センターには残っており、音だけ鳴っていないことがあります。スマホの消音モード、メディア音量、通知音量は別々に動く端末があるため、画面表示と音を分けて確認してください。
PCでも、バナーは出るがヘッドセットから音が聞こえない場合、Discordの通知受信は成功しています。OSの出力先、通知音、集中モードを直す段階です。サーバー設定を何度も変更する必要はありません。
反対に、音は聞こえたのにバナーが見えない場合は、通知センターへ残っているかを見ます。全画面ゲーム中だけバナーが出ないなら、全画面表示や集中モードの条件を外して同じDMを試しましょう。
ここまで確認しても直らないときは、設定を何度も往復するより、通知結果を短いメモにします。
- 通知されない端末:PC/スマホ/両方
- 端末とOS:Windows、macOS、iPhone、Android
- 通知されない種類:DM/メンション/通常投稿/通話
- 対象:すべてのサーバー/一つのサーバー/一つのチャンネル
- テスト時刻
- PCのステータス
- スマホでDiscordを閉じたか
- OSの通知許可
- 最後に変更した設定
このメモがあれば、アプリ更新後の一時的な不具合か、自分の設定かを整理しやすくなります。Discordのサポート情報を探すときも、端末、OS、通知の種類を含めて検索できます。
最後に、もう一度最短の確認順をまとめます。
- PCを最小化し、スマホをロックして一通テスト
- DMかサーバー投稿かを分ける
- サーバー通知とモバイルプッシュを確認
- チャンネル上書きとミュートを確認
- PCの取り込み中とOS通知を確認
- スマホのアプリ通知とOS通知を確認
- 同じ条件でもう一通テスト
PCとスマホの通知は、一つのスイッチをオンにするのではなく、メッセージの種類と端末の状態を分けて整えるのが近道です。
両端末でDMとメンションが届いたら、基本設定は完了。あとは必要なチャンネルだけ通常投稿を追加し、通知を増やしすぎない形へ整えてください。
設定が直った直後は、重要なサーバーを一度にすべて変更しない方が確実です。まず一つのサーバーで一日使い、PC作業中、スマホだけを持って外出したとき、夜間の三場面で通知量を見ます。
必要な連絡を逃さず、通常投稿が多すぎなければ、その設定をほかのサーバーへ広げましょう。通知が多いなら、端末全体を切るのではなく、対象チャンネルを「@mentionsのみ」へ戻します。
また、設定名や画面の位置はアプリ更新で変わることがあります。その場合でも、確認する層は同じです。アプリ使用中か、サーバーとチャンネルは何を通知するか、端末OSが表示を許可しているか。この三つへ戻れば、新しい画面でも探す場所を見失いません。

