大好きなお友だちが転園してしまうとき、「何か心に残るプレゼントを贈りたい」と考える方は多いですよね。
保育園や幼稚園でともに過ごした日々の思い出を形にできれば、離れてしまってもその絆を感じられるんです。
ただ、「どんなものを作ればいいの?」「時間や年齢に合わせたアイデアが知りたい」と迷うこともあるかもしれません。
そこで今回は、転園する子どもに贈る手作りプレゼントのアイデアを、制作時間や年齢、材料別にたっぷりご紹介しますよ。
クラスの友だちや先生と一緒に作れば、より特別な思い出として残りますね。
ぜひ、作りやすさや子どもたちの年齢に合わせてチャレンジしてみてくださいね。
みんなで作れる手作りプレゼントのアイデア

手作りプレゼントといっても、いろんな種類があります。
ここでは、わいわい作りながら思い出を共有できるアイデアを中心にご紹介しますね。
簡単にできるものから、しっかりした作品まで幅広くピックアップしていきますよ。
アルバム・寄せ書きタイプ
アルバムや寄せ書きは定番のプレゼントですが、転園するお友だちが目を通すたびにみんなの顔を思い出せるのが嬉しいですよね。
一緒に作るプロセスも楽しいので、クラスのメンバー全員で協力して取り組んでみてください。
写真アルバムの作り方
- 写真を準備する
- 行事や普段の遊びの様子など、思い出のシーンが写った写真を集めます。
- 集めた写真から、転園するお友だちとのツーショットやクラス全員が写ったものをピックアップしておきましょう。
- アルバム台紙を用意
- 文具店や100均で、しっかりした紙のアルバムやスケッチブックを用意します。
- 自由にデコレーションできるよう無地のものがおすすめですよ。
- メッセージや装飾をプラス
- 写真の横にメッセージを書いたり、シールやマスキングテープで飾り付けたりしてかわいく仕上げます。
- 子どもたちに自由にお絵かきしてもらうと、世界に一冊だけのオリジナルアルバムになりますよ。
- 完成度を上げるコツ
- 表紙にタイトルや日付を入れると、後から見返したときにわかりやすいです。
- 名前を書き込む場合は、間違いがないよう大人が少しサポートしてあげてくださいね。
メッセージブックの作り方
- 小さめのカードやシールを準備
- カードサイズの厚紙を人数分用意したり、メッセージを書けるシールでも構いませんよ。
- あらかじめ、「○○くん(ちゃん)へ」など書くスペースを作っておくとスムーズです。
- 子どもたちにメッセージを書いてもらう
- 幼い子どもの場合は、絵やシールを貼るだけでもOK。
- 年長さんなら簡単なひらがなで「ありがとう」「またあそぼうね」など書いてもらうと、心温まるメッセージブックになります。
- 全部のカードをまとめる
- リングで留める、ホチキスで冊子状にするなど、形は自由に。
- きれいなリボンでまとめても可愛いですよ。
- 一言ずつ添えてあげる
- 先生や保護者からのコメントを表紙や最後のページに入れると、特別感がアップしますね。
シンプルな手作りグッズ
アルバムや寄せ書きほど大掛かりではなくても、シンプルなハンドメイドグッズで気持ちを伝える方法もあります。
- ブレスレットやキーホルダー
- ビーズやフェルトボールなどをつなげて簡単に作れます。
- 名前のイニシャルを入れたり、好きな色を選んだりすると特別感が出ますよ。
- カラフルな缶バッジ
- 100均でも簡易缶バッジ作成キットが売られていることがあります。
- お友だちやキャラクターの絵を描いて缶バッジにすれば、身につけられる思い出グッズになりますね。
- オリジナルのしおり
- 厚紙にカラフルなデザインを描いたり、押し花を入れたりして、ラミネート加工すれば完成です。
- 子どもたちの好きな模様やシールを自由に貼らせると個性が光りますよ。
クラスの思い出を集めた作品
クラス全体の思い出を一つの作品にギュッと詰め込むと、転園する子どもが持ち帰ったあとでもクラスのみんなを思い出せますね。
- 手形アート
- 大きめの紙にクラス全員の手形を押し、寄せ書きのように名前やメッセージを添えます。
- 色とりどりの手形が集まると、見た目にも楽しく仕上がりますよ。
- 共同制作の絵やコラージュ
- みんなで一枚の大きな絵を完成させる、布にクレヨンや絵の具で描くなど、ワイワイ楽しみながら作るのも素敵です。
- 完成後、少しコンパクトに折りたためるような素材なら、持ち帰りやすいですよ。
- 思い出のフォトボード
- 大きなコルクボードやスチレンボードを用意して、写真やメッセージカードを貼り付けます。
- 一目でクラスの日常がわかるようにレイアウトすれば、転園後も見返すたびに笑顔になれるでしょう。
制作時間別のプレゼント選び

時間があまりないときもあれば、ゆっくり準備できるときもありますよね。
ここでは、短時間で完成するものから、少し時間をかけてじっくり作れるものまで、制作時間別にアイデアを分けてみました。
1時間で作れるアイテム
- 折り紙や色画用紙を使ったメッセージカード
- シンプルなメッセージカードなら、子どもたちが絵を描き、ほんの数行のメッセージを添えるだけで完成します。
- 仕上げにシールを貼るなど、ちょっとした飾り付けをすると味わいが増しますよ。
- シール&絵の寄せ書き
- 大きな紙に、クラス全員が好きなシールをペタペタ貼って、絵や簡単な文字を書くだけ。
- 時間が足りないときでも、子どもたちみんなが関わりやすいのがメリットですね。
半日で完成するプレゼント
- 写真入り小さなアルバム
- 写真を印刷して切り貼りし、メッセージも添える作業を考えると、半日ほど見ておくと安心。
- 表紙をきちんと作ったり、リボンで閉じるタイプにすると本格的な感じに仕上がりますよ。
- コルクボードのデコレーション
- コルクボードに写真やメッセージカードをピンで留めるだけですが、意外にバランスを考えるのに時間がかかるかもしれません。
- 半日あれば、じっくりレイアウトを調整して作り上げることができます。
少しずつ準備するタイプ
- メッセージブックやカードの回覧
- 一人ずつ時間をかけて書いてもらう場合、何日かかけて回覧して集める必要があります。
- 余裕をもってスケジュールを組んでおかないと、渡す直前に慌てることになるので注意してくださいね。
- 大きな共同制作の絵
- みんなで少しずつ描き足す、大きなキャンバスや模造紙に絵を描く作品なら、完成までに何日かを要するかもしれません。
- 子どもたちが疲れないよう、毎日少しずつ取り組むのがおすすめ。
年齢別の制作アイデア

子どもの年齢によって、できる作業や興味のあることが変わってきます。
ここでは、年少・年中・年長さんそれぞれにおすすめのアイデアをピックアップしました。
年少さんでも作れるもの
- 指スタンプアート
- 絵の具やスタンプパッドに指をちょんとつけて、紙にペタペタするだけなので、年少さんでも楽しめます。
- 手形ほど大きくないので、簡単にカラフルな模様が作れますよ。
- シール貼りコラージュ
- 大きな紙を用意しておき、好きなシールを自由に貼るだけ。
- 最後に先生が形を切り取って作品に仕上げるなど、少し手を加えると特別なプレゼントになりますね。
年中さんにおすすめの作品
- 簡単な折り紙作品
- 年中さんだと、簡単な折り紙なら一人で折れる子も増えます。
- お花や動物などを折って、台紙に貼り付けるだけでもかわいい寄せ書きアートが完成しますよ。
- お絵かきメッセージカード
- 年中さんになると、ある程度絵のイメージが広がり始める時期。
- 自分で描きたいものを自由に描いてもらい、先生がメッセージを代筆する形でも素敵なプレゼントになります。
年長さんで作るプレゼント
- 名前やメッセージを自分で書く
- ひらがなの読み書きに慣れてきた年長さんなら、短い文を自分で書けるかもしれません。
- 「○○くん げんきでね!」など、子どもの字も味わいがあって魅力ですよね。
- 簡単な工作キット
- ビーズアクセサリー、ペーパークラフトなど、少し複雑な工作キットにも挑戦できます。
- 出来上がったアクセサリーを箱に入れてプレゼントすると、ワクワク感がアップしますよ。
準備する材料と道具

手作りプレゼントを作るには、ある程度の道具や材料が必要になってきます。
ここでは基本的なアイテムから、100均で代用できるものまでまとめてみました。
基本的な必要アイテム
ハンドメイドに慣れていない場合でも、以下のものがあれば大体の作品は作れますよ。
文具の種類
- はさみ
- 子ども用と大人用を用意できると便利ですね。
- のり、両面テープ、スティックのり
- 紙を貼り付けるときに使います。
- 細かいパーツには両面テープが重宝しますよ。
- 色鉛筆・クレヨン・マーカー
- 子どもたちが自由にお絵かきできるように揃えておきましょう。
- ホチキス、クリップ、パンチ
- 寄せ書きや小冊子をまとめるときにあると便利です。
装飾用の材料
- マスキングテープ
- カラフルでかわいい柄がたくさんあり、手軽に貼ってはがせるため人気です。
- シールやデコレーションパーツ
- キャラクターシールやキラキラのラインストーンシールなど、子どもたちが喜ぶアイテムが満載。
- リボン、スパンコール、ボタン
- 立体的な装飾に使えます。
- ボンドやグルーガンがあるとしっかり貼り付けられますよ。
代用できる材料
必ずしも市販の装飾材料を使わなくても、身近にあるものを使ってオリジナル感を出せますね。
- 新聞紙や広告
- 面白い柄や文字を切り抜いてコラージュに使えるかもしれません。
- 包装紙や紙袋
- カラフルな紙袋やギフトラッピングを再利用するのもエコで素敵です。
- 自然素材
- 落ち葉や木の枝、小石などを洗って乾かせば、ナチュラルな飾りに早変わり。
- ただし、虫や汚れに注意してくださいね。
100均で揃えられるもの
近年は100円ショップに行けば、手芸や工作に使える材料が充実しています。
- カラフルな画用紙や折り紙
- シール類(アルファベットシール、キャラクターシールなど)
- ビーズやフェルトシート
- フォトアルバム用のデコレーションシート
- マスキングテープやリボン
これらはすべて100均で手に入ることが多いんですね。
低コストでかわいい作品を作れるので、ぜひ活用してみてください。
スムーズに作るためのコツ

クラスのみんなで一斉に作業するときは、どうしてもわちゃわちゃしやすいもの。
以下のコツを押さえると、スムーズに作業が進んで、楽しく手作りプレゼントを完成させられますよ。
役割分担の方法
- 大人(先生や保護者)がサポートするポイントを明確にする
- はさみの使い方、安全管理、文字の確認など、子どもだけでは難しいところを大人が手伝います。
- 子どもたちの作業を分散させる
- カードに貼るシール係、お絵かき係、写真を渡す係など、それぞれの得意を生かしてみましょう。
- 仕上げ担当を決める
- 最終的にアルバムを閉じる、リボンを結ぶなど、細かい仕上げを誰がやるかを最初に決めておくとバタバタしません。
作業の順番
- 材料を揃える
- 作業に入る前に、必要な材料や道具をテーブルにセットしておきます。
- 子どもたちが使う分は、取りやすい位置に配置するとスムーズですね。
- 下準備(写真選びや紙のカット)
- 事前に大人が準備しておくと、子どもたちが作業に集中できます。
- 小さなパーツや難しい工程はあらかじめできるところまで進めておくのもアリ。
- 子どもたちの作業
- 絵を描く、シールを貼る、メッセージを書くなど。
- それぞれ同時進行で進められればベストですが、狭い場所だと順番に作業したほうが良いかもしれません。
- 最後のまとめ
- 大人が最終チェックをしながら、作品の形を整えたり、名前の確認をしたりして完成です。
仕上げのポイント
- 一言コメントや日付を入れる
- 作品の片隅などに日付や「ありがとう」「またね」などの言葉を入れるだけで、思い出度がぐっと上がります。
- ラッピングや保護カバー
- アルバムや寄せ書きなら、透明のカバーやビニール袋で保護してから渡すと、汚れにくく長持ちしますよ。
- グッズ系なら簡単なラッピングをしてプレゼント感を演出するのも素敵です。
- 最後にみんなでメッセージを揃える
- 先生や保護者が「○○くん、転園先でもがんばってね!」など一行添えてあげると、気持ちがまとまりやすいですね。
(以下、さらにポイントを補足しておきますね。)
作品を渡すときの演出アイデア

ここまででプレゼントそのものの作り方をお伝えしてきましたが、渡し方の演出もちょっと工夫すると、より心に残るイベントになります。
思い出の歌やダンスを添えて
子どもたちは歌やダンスが大好きですよね。
普段からクラスでよく歌っている曲を歌いながらプレゼントを渡すと、みんな笑顔になりやすいんです。
転園するお友だちも、クラスの雰囲気を思い出しながらワクワクした気持ちになれますよ。
全員で「せーの」で渡す
プレゼントを完成させたら、クラス全員が一斉に「せーの!」と言って手渡す方法もあります。
ちょっとしたサプライズ感が生まれ、もらう側も「わあ、みんなからもらってる!」と喜びが倍増しますね。
一人ひとりのメッセージを読み上げる
メッセージブックや寄せ書きに書いた言葉を、子どもたちが順番に読み上げるのも温かい演出です。
年長さんくらいなら、ひらがなをゆっくり読み上げられる場合も。
ちょっと照れくさいかもしれませんが、言葉に出すことで気持ちがより伝わりやすくなります。
注意点と事前確認

手作りプレゼントをクラスで進める場合、いくつか気をつけたいことや事前に確認したいポイントもあります。
- 保護者や園の方針を確認
- 園によっては個別の贈り物を避ける方針があるケースも。
- 事前に先生や保護者同士で話し合って、問題がないか確認しておくと安心です。
- 制作にかかるコストや時間
- 材料費が高くなりすぎると保護者の負担になるかもしれません。
- また、子どもたちだけで作ろうとすると時間が思った以上にかかるので、スケジュールに余裕を持っておくといいですね。
- 個人情報や写真の扱い
- 写真を使う場合は、他の子の顔や名前がうつっていることを承諾してもらっているか確認しましょう。
- 写真を撮る際には保護者の同意が必要な場合もありますよ。
まとめ:みんなで楽しみながら思い出をカタチに

転園するお友だちに手作りプレゼントを贈るのは、子どもたちにとっても素敵な思い出づくりになります。
作っている間にも「あのときはこんなことがあったね」と話が盛り上がったり、協力して仕上げることでクラスの団結力が高まったり。
そして、転園先へ渡す瞬間は、少し寂しい気持ちもあるけれど「これを持っていけばずっと友だちだよ」という思いを届ける大切な場面になりますね。
アルバムや寄せ書き、シンプルなグッズ、共同制作の作品など、アイデアは無限大。
制作時間や子どもたちの年齢、使える材料などを考慮しながら、負担なく楽しく作れるものを選んでみてください。
必ずしも完璧である必要はなく、子どもたちの気持ちがこもっていれば、それだけで十分心に残るプレゼントになるはずですよ。
ぜひ、思い出深い一品をみんなで作り上げて、転園するお友だちを笑顔で送り出してあげてくださいね。
きっと、そのプレゼントを見るたびに、クラスのみんなとの大切な時間を思い出してくれることでしょう。