創味シャンタンは中華料理の旨味をぐっと高めてくれる人気の調味料ですが、手元になかったり、切らしてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
そんなときでも大丈夫。鶏ガラスープの素やコンソメなどを上手に使って、創味シャンタンと同等の風味を引き出すことができるんですよ。
ここでは代用品の一覧や使い方、それぞれの味の特徴、そして代用品で作る中華料理のコツなどを幅広くご紹介します。
どのご家庭にでもある調味料で再現できるテクニックも取り上げますので、「あれがないから中華は作れない…」と諦める必要はありません。しっかり代用して、家族みんなが笑顔になるような美味しい料理を作りましょう。
創味シャンタンの代用品一覧
創味シャンタンは肉や野菜のエキス、香辛料などが絶妙な配合でブレンドされている調味料ですね。
昔は「ウェイユー」という名称で販売されていたこともあります。中華スープだけでなくチャーハン、ラーメン、鍋物など、幅広いレシピに対応してくれる優秀なアイテム。ここでは、創味シャンタンの代わりに役立つ調味料をご紹介しますね。
鶏ガラスープの素での代用方法
最もメジャーな代用品といえば、鶏ガラスープの素です。
中華料理の基本ともいえる「鶏の旨味」を手軽に加えることができます。創味シャンタンには豚のエキスなども配合されているのですが、ベースは鶏系の旨味なので、鶏ガラスープの素である程度近い味わいを再現できるんですよ。
- 使用のポイント
- 鶏ガラスープの素に少量の醤油やオイスターソースを加える
- 隠し味にごま油をひとたらし
- 仕上げに白コショウや生姜を加えて風味をプラス
創味シャンタンの特徴の一つである「しっかりしたコク」は、ほんの少しのオイスターソースや紹興酒などで補うことが可能です。
鶏ガラスープの素だけでも十分美味しいのですが、もう一歩踏み込んだ味わいにしたい場合は、いくつか調味料を追加すると良いですよ。
ウェイパーでの代用レシピ
実は、**ウェイパー（味覇）**も創味シャンタンと似たような役割を持っています。もともと同じ製造元で作られていた時期もあり、その風味や使い勝手はかなり近いんですね。
- ウェイパーを使うときのコツ
- ウェイパー自体が塩味や旨味、香辛料がバランスよく入ったペースト状の調味料である
- スープや炒め物、煮物など幅広い料理に使いやすい
- 創味シャンタンが1に対して、ウェイパーも同量を使うのが基本
ただし、ウェイパーのほうがやや塩分が強め・弱めなど感じ方には個人差があるので、最初は少し少なめの量から試し、味見をしながら調整するのがおすすめですよ。
加熱しすぎると風味が飛んでしまうことがあるので、仕上げに溶き入れるなど、入れるタイミングにも気をつけたいところです。
コンソメを使った代用テクニック
中華系の料理とは少し方向が違いますが、コンソメも使い方によっては創味シャンタンの代用品になり得るんです。
コンソメは主に牛や鶏などの肉の旨味を凝縮したものなので、そのまま使うと洋風寄りの味になりますが、次のような工夫をすれば中華風に寄せることが可能です。
- コンソメ＋オイスターソース
コンソメに加えてオイスターソースを足すことで、コクのある中華風の味わいになります。 - コンソメ＋醤油＋ごま油
醤油とごま油の組み合わせで一気に中華度が上がります。さらにお好みで白コショウを少々入れるとアクセントがつきますよ。 - コンソメ＋中華系スパイス
五香粉や花椒（ホアジャオ）などのスパイスを少し加えると、独特の香りが出てより本格的な仕上がりになるんです。
洋風なイメージの強いコンソメですが、調味料の組み合わせで創味シャンタンに近づけることができるんですね。意外に汎用性が高いですよ。
家にある調味料での代用法
鶏ガラスープの素やコンソメなどの「顆粒調味料」すらも切らしているときには、何を使えばいいの？という方もいるはず。
そんな場合でも、家にある基本的な調味料と香味野菜を使うだけで、美味しい中華スープや炒め物のベースを作ることが可能なんです。
基本調味料での再現方法
家のキッチンにある「塩」「醤油」「砂糖」「酒」「みりん」「油」などの調味料を組み合わせれば、シンプルですが意外と満足度の高い味を生み出せますよ。ポイントは旨味成分と香りをどう補うかにかかっています。
- 出汁をとる
水＋鰹節や昆布で出汁をとり、そこに中華風のエッセンスを加えるのも一つの方法。和風だしベースの中華料理もなかなか奥深いんですよ。 - 醤油とお酒、少量の砂糖
これらをバランスよく加えるだけでも、シンプルながらコクのあるスープになります。 - 隠し味に味噌
少量の味噌を溶かし入れると、驚くほど味わいが深まります。味噌は洋風にも中華風にも化ける万能調味料ですよ。
香味野菜を使った代用テク
中華の特徴の一つに「香味野菜の豊富な活用」が挙げられますよね。ネギやニンニク、ショウガ、玉ねぎなどを使うだけで、ぐっと中華らしさが出るんです。
- ニンニクとショウガの下ごしらえ
オイルで軽く炒めることで香りを引き出す。特にごま油を使うと風味がアップしますよ。 - 長ネギの青い部分
捨てがちな青い部分をスープや煮物の出汁代わりに使うと、甘みと香りがプラスされます。 - 玉ねぎやセロリの切れ端
旨味を出しやすいので、煮込むときに一緒に加えるのもおすすめです。
これらの香味野菜をじっくりと煮込むことで、化学調味料に頼らなくても十分に美味しいスープや炒め物のベースが完成します。
仕上げに塩や醤油で味を整え、最後にごま油を少し回しかけるだけでも、立派な「中華風の味」が演出できますね。
調味料の配合バランス
「どれくらいの量を入れるといいの？」と迷う方も多いかもしれません。
- だしや水 500mlに対して
- 醤油：大さじ1～1.5
- 酒：大さじ1
- 塩：ひとつまみ（味見をしながら調整）
- 砂糖：小さじ1/2～1（好みで）
- ごま油：小さじ1程度
これをベースに、香味野菜をしっかり炒めてから加えるだけで、なんちゃって中華スープができるんですよ。
もちろん、ニンニクが苦手な方はショウガに変えるなどアレンジしてみてくださいね。
代用時の味の調整方法
創味シャンタンの代用品を使うときに大切なのは、「最終的な味の仕上がりをしっかりチェックする」こと。
各調味料に含まれる塩分や旨味成分の比率は微妙に異なるため、同じ分量で作っても若干の差が出ることがあります。そのため、味見をしながら細かく調整していくのがコツですよ。
塩味の調整ポイント
中華料理は全体的にしっかり目の味つけになりがちなので、最初は控えめに調味料を加え、少しずつ足していくのがおすすめです。
特にウェイパーや鶏ガラスープの素、コンソメなどは塩分を多く含むものもありますよね。
- 味見をしながら少量ずつ加える
「ちょっと薄いかな？」と感じるくらいで止めておき、具材が煮える間に味がなじむのを待つ。仕上げにもう一度味を見て、足りなければ塩や醤油を追加しましょう。
旨味の出し方と工夫
創味シャンタンが持つ旨味は、複数のエキスがブレンドされているからこそ生まれるもの。代用するときには、いかに「奥深さ」を出すかがポイントです。
- 豚や鶏のひき肉を少量入れる
肉の脂や旨味成分がスープに溶け出し、中華らしさがUPします。 - 乾物を活用する
干し椎茸や干しエビ、干し貝柱などを戻した出汁を使うだけで、グッと本格的な味わいになりますよ。 - さまざまな香辛料を取り入れる
花椒や五香粉、八角などを少量加えると一気にプロっぽい風味になります。ただしクセが強いので入れすぎ注意です。
失敗しない配合比率
代用レシピで失敗しがちなのは、塩分過多や、逆に薄すぎて物足りないといったケースですよね。
最初は**「少なめに始めて徐々に加えていく」**というスタンスが鉄則なんです。スプーンでしっかり味見をする癖をつけましょう。
- 最初に投入する量は想定の70～80％
そこから足りなければ足すという流れがベストですよ。どの調味料も最初からレシピ通り「一気に全部」入れてしまうと、リカバリーが難しくなることが多いです。 - 旨味と塩味のバランス
旨味を追加するときはオイスターソースなど、塩分も含む調味料が多いので注意。足しすぎると塩辛くなることもあるんですね。
代用品で作る定番料理
ここでは、実際に代用品を使った中華料理の作り方をご紹介します。創味シャンタンを使わなくても十分に美味しく仕上げられるので、ぜひ試してみてくださいね。
中華スープの作り方
材料（2～3人分）
- 水：500ml
- 鶏ガラスープの素（またはコンソメ）：小さじ1～2（味を見ながら調整）
- 醤油：小さじ1
- 塩：ひとつまみ
- ごま油：小さじ1
- ショウガのすりおろし：少量（ニンニクでも可）
- お好みの具材（長ネギ、卵、わかめなど）：適量
作り方
- 鍋に水を入れて火にかける。
- 沸騰したら鶏ガラスープの素を加え、醤油・塩を少しずつ足して味を調整する。
- お好みでショウガのすりおろしや刻んだ長ネギを投入。
- 最後にごま油を回しかけ、風味をプラスする。
鶏ガラスープの素以外にオイスターソースや中華系スパイスを少量加えると、さらにコク深い仕上がりになりますよ。
チャーハンのコツ
チャーハンを作る際にも、創味シャンタンがないときは鶏ガラスープの素やコンソメ、もしくはウェイパーを少量使うだけでOKなんです。
- ポイント1：卵を先に混ぜ込むか、後から入れるか
いろいろな流派がありますが、卵を先にご飯に絡める「黄金チャーハン」方式だと、ふわっと仕上がります。 - ポイント2：フライパンをしっかり熱してから
温度が低いとベチャっとした仕上がりになることが多いんですよ。 - ポイント3：醤油は鍋肌に回しかける
こうすることで醤油の香ばしさが引き立ち、風味豊かなチャーハンになります。 - ポイント4：最後に隠し味
鶏ガラスープの素やコンソメを入れすぎると塩辛くなるので、まずは控えめに。物足りない場合は塩・コショウなどで調整してください。
炒め物への活用法
野菜炒めや肉炒めなどにも創味シャンタンは便利ですが、鶏ガラスープの素やウェイパーで十分代用できますよ。
- 手順
- フライパンに油（ごま油がおすすめ）を熱し、ニンニクやショウガを入れて香りが立ったら具材を炒める。
- ある程度火が通ったら、少量の水かお湯を加え、鶏ガラスープの素やウェイパーを溶かし込む。
- 醤油や酒、オイスターソースなどで味を調え、塩・コショウを最後にプラス。
このときも、スプーンですくって味見をしながら調整すると失敗しにくいです。野菜や肉からも水分が出るので、やや濃いめに仕上げたい場合は炒め終盤に調味料を追加するのがおすすめですよ。
創味シャンタンは確かに便利な調味料ですが、他の市販の中華系調味料や、家庭にある基本的な調味料と香味野菜を組み合わせることで、十分に代用ができるんです。
今回ご紹介した代用品一覧や味の調整ポイント、そして実際のレシピなどを参考にすれば、「創味シャンタンがないからできない！」と諦める必要はありませんよ。
むしろ、自分好みの味を追求できるチャンスかもしれません。材料の組み合わせや分量を自由に変えて、オリジナルの中華スープや炒め物を作り出してみてくださいね。
失敗しないコツは、「最初は少なめに味付けをして、少しずつ追加していく」こと。しっかり味見をしながら、自分だけの最高のバランスを見つけましょう。
きっと家族からも「これ、美味しいね！」と喜ばれるはずですよ。ぜひ、創味シャンタンなしでも美味しく仕上がる中華料理の世界を楽しんでみてくださいね。
