おかわかめは、独特のぬめりと青々とした風味が魅力的な野菜なんですね。
見た目はツルムラサキやモロヘイヤのようにも感じられて、葉を茹でると少しとろりとした口当たりが楽しめるのが特徴なんです。
でも、調理してみたら苦みが強くて食べにくかった…なんて経験をされた方もいるのではないでしょうか。
実は、おかわかめは下処理やアク抜きの手順をきちんと踏めば、苦みをしっかり抑えて美味しく調理できるんです。
そこで今回は、初めての方でも失敗しにくい「おかわかめのアク抜き方法」から、その後の調理のコツ、さらによくある失敗例や解決策までまとめてご紹介しますね。
適切にアク抜きを行えば、おかわかめを苦味なくさっぱりと楽しめるようになりますよ。ぜひ最後まで読んで、あなたの食卓に新しい味わいをプラスしてみてください。
おかわかめのアク抜き基本の手順

まずは、おかわかめを調理するうえで大切な「アク抜き」の基本手順を押さえておきましょう。
アク抜きというと少し難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実はあまり特別な道具も必要なく、簡単に行うことができますよ。
必要な道具と材料
- 大きめのボウルまたは鍋
おかわかめの葉をしっかり浸せるくらいのサイズがあると便利です。茎も含めて一緒にアク抜きする場合は、葉と茎を分けて別の容器を用意してもいいですね。 - たっぷりのお湯
アク抜きには熱湯を使う方法が一般的です。お湯の量が少ないとおかわかめ全体が浸りにくくなってしまうので、たっぷり準備しておきましょう。 - ザル
茹で上がったおかわかめを素早く引き上げるために、ザルがあると作業がスムーズですよ。 - 氷水(または冷水)
アク抜きをした後、おかわかめの色止めや食感をキープするために、冷水にさらす場面があります。氷があると鮮やかな緑が保ちやすくなりますよ。
アク抜きの時間の目安
おかわかめのアク抜き時間は、葉の大きさや茎の太さ、さらには個人の好みによって多少変わりますが、一般的には10~20秒程度のサッと茹でが目安となります。
あまり長く茹でると食感が損なわれてしまい、ぬめりが出すぎてしまうこともあるんです。
ただし、苦みが気になる方は30秒~1分程度まで延ばすのもアリですよ。その際は、茹ですぎに気をつけて、葉があまりクタッとならないよう短めに調整してみてくださいね。
基本の下処理方法
- 葉の汚れを落とす
まずは流水で葉や茎の汚れをしっかり洗い流します。泥やゴミがついている場合もあるので、葉の裏や茎の隙間まで念入りにチェックしてください。 - 茎を切り分ける
茎が太い場合は、葉と茎を分けておくとアク抜きが行いやすいですよ。茎のほうが固いので、少し長めに茹でるなど時間差で調整できるメリットがあります。 - お湯を沸かす
鍋にたっぷりのお湯を沸かします。そこに塩をひとつまみ入れると、色止め効果が期待できて、仕上がりもキレイになりますよ。 - 葉(または茎)をサッと湯通し
熱湯の中に葉を入れて10~20秒ほどサッと茹でたら、すぐに氷水に取り出します。茎は少し固めなので、長めに30秒ほど茹でてもいいですね。 - 冷水でしっかり冷やす
ザルに上げたおかわかめを冷水にさらし、粗熱をとりながら色止めします。こうすることで、苦みもほどよく抜け、鮮やかな緑色が保たれますよ。
失敗しないアク抜きのコツ

「基本の手順通りにやったのに、なんだかまだ苦みが残る…」という場合は、細かいポイントを見直すと改善されるかもしれません。
ここからは、失敗しにくくするための3つのコツをご紹介しますね。
水の量と温度の調整
- たっぷりのお湯を使う
お湯の量が不足していると、葉がうまく浸らずにムラができてしまいがちなんです。全体がしっかりお湯に触れるように、容量に余裕のある鍋を使いましょう。 - 温度はしっかり高めをキープ
弱火でトロトロ茹でるよりも、強火で一気に湯通しするほうが、アクが抜けやすいですよ。湯を注いだらすぐにアク抜きを始め、長時間放置しないのがポイントですね。
アク抜きの時間管理
- 短時間でサッと行う
おかわかめをお湯に入れてから長時間茹ですぎると、色や栄養が逃げてしまうだけでなく、食感も悪くなりやすいんですよ。苦みが特に気にならない場合は10秒程度で十分なこともあるくらいです。 - 苦みが強いと感じる方は20~30秒
それでも苦いと感じる方は、少し長めに茹でてみましょう。ただし、その分だけ食感が柔らかくなりやすいので、加減しながらお好みのタイミングを見つけるといいですね。
苦みを確実に取る方法
- 茹でる前に塩もみ
アクが特に気になる場合は、軽く塩をまぶして揉んでから洗い流す方法もあります。こうすることで、表面の汚れや苦み成分が落ちやすくなるんです。 - お湯に重曹を少量加える
ごく少量の重曹をお湯に加えると、苦みがより抜けやすいという意見もあります。ただし、入れすぎると歯ごたえが損なわれる場合があるので、ほんのひとつまみ程度にしてください。 - アク抜き後に水にさらす時間を長めに
茹で上げた後、すぐに冷水に入れるのは色止めのためですが、苦みが残っていると感じる場合は、そのまま数分放置してみるのも効果的ですよ。
アク抜き後の調理方法

アク抜きを終えたおかわかめは、青臭さや苦みが軽減されて、とっても扱いやすくなります。ここからは、実際にどんな料理に活かせるのか、美味しく仕上げるコツや味付けのポイントなどを見ていきましょう。
美味しく仕上げるポイント
- 水気をしっかり切る
茹でたおかわかめは、ザルにあげた後にキッチンペーパーなどで余分な水分を取ると、調味料がしっかり絡みやすくなりますよ。 - 食感を大事にする
おかわかめの魅力は、軽いぬめりと歯ごたえのバランスにあるんです。アク抜きをした後は、加熱しすぎないように注意して、さっと炒めたり和え物に使ったりすると美味しくいただけます。 - 早めに使う
アク抜き後は、できるだけ早めに調理して食べるのがおすすめです。時間が経つと変色したり、再び苦みが生じたりするリスクもありますので、鮮度を意識してみてくださいね。
おすすめの味付け
- おひたしや和え物
醤油やポン酢、ごま油など、さっぱりした味付けがよく合います。かつお節やすりごまを加えると風味が一段とアップして、箸が進む副菜になりますよ。 - 炒め物
にんにくやしょうがを効かせた中華風の炒め物にも向いています。オイスターソースや鶏ガラスープの素で調味すると、苦みが隠れてコクのあるおかずに仕上がるんですね。 - 汁物やスープ
お味噌汁や中華スープに加えると、やわらかい葉の食感とぬめりがほどよいアクセントになります。ただし、長く煮込むと溶けやすいので、仕上げにさっと入れるイメージで。
保存方法と注意点
- 冷蔵保存は1~2日が目安
アク抜きしたおかわかめを冷蔵庫に入れる場合は、完全に冷ましてから清潔な密閉容器に移しましょう。なるべく早く使い切るようにしてくださいね。 - 冷凍保存は食感変化に注意
冷凍しても食べられますが、解凍したときにぬめりが強まったり歯ごたえが変わったりすることもあります。スープなど加熱調理前提で使うなら、冷凍保存も便利ですよ。 - 傷みやすい食材であることを意識する
おかわかめは水分が多く、鮮度も落ちやすい野菜なんです。アク抜き後は特に傷みが進みやすいので、匂いや見た目をこまめにチェックして、安全に美味しくいただきましょう。
よくあるアク抜きの失敗と対処法

最後に、アク抜きの失敗例や、その対策方法をまとめてみました。思わぬ苦みや、葉の変色、仕上がりがベチャッとなってしまうなど、いろいろなトラブルが起こりがちですよね。
ここでチェックポイントを押さえておくと、失敗をぐっと減らせますよ。
苦みが残る原因と解決策
- 茹で時間が短すぎる
アク抜きを十分にできていない可能性があります。もう少しだけ茹で時間を伸ばしてみるか、一度にたくさんの葉を茹でずに少量ずつ行うのがおすすめですよ。 - 冷水にさらす時間が短い
茹で上がり直後にすぐ冷水に移すことで、苦み成分が流れ出る時間を確保することが大切なんですね。 - 下処理で塩もみなどを省略している
葉の表面についた汚れや雑味が残っている場合があります。特に茎の部分が太いときは、一度塩もみしてから湯通しすると苦みが軽減されやすいですよ。
アク抜き時の注意点
- 長時間放置しない
茹でた後のお湯や冷水に入れっぱなしにしておくと、色味が悪くなったり、逆に茹ですぎとなってしまうことも。時短でサッと仕上げるのがポイントです。 - ぐらぐら煮込まない
じっくり煮るイメージでアク抜きをすると、葉が溶けたりクタクタになってしまうことが多いんですね。あくまで短時間でサッと行ってください。 - 複数の葉を一度に入れすぎない
お湯の温度が一気に下がると、うまくアクが抜けず、苦みが残る原因になる場合がありますよ。適量を少しずつ湯に投入するのがおすすめですね。
失敗を防ぐチェックポイント
- お湯の温度を確認する
茹で始める前にしっかりと沸騰しているかをチェック。弱火で温度が十分でないままおかわかめを入れると失敗の原因になります。 - 葉の状態を見極める
茹でている途中に色が鮮やかな緑に変わったら、すぐに冷水に取り出すサインです。長く放置すると風味や食感が損なわれます。 - 食べてみて苦みを確認する
調理途中で一枚だけ取り出して味見してみるのも手。苦みが強いようなら、もう少し湯通しの時間を延ばすなど微調整するといいですよ。
おかわかめは栄養豊富で独特の美味しさがありながら、少し苦みがあるのが悩みという方も多い野菜なんですね。
でも、正しいアク抜きをすればその苦みをしっかり抑えて、彩りも鮮やかな一品として楽しむことができるんですよ。
今回ご紹介したように、基本の下処理からアク抜き方法、そして失敗しないためのコツまでを押さえておけば、初めての方でも安心して調理に挑戦できるはずです。
お湯や塩もみ、冷水へのさらしなど、一見手間に感じるかもしれませんが、どれも簡単な作業ばかり。ちょっとの工夫で、おかわかめを苦味なくすっきりと仕上げることができるんですね。
アク抜き後は、おひたしや炒め物、汁物など、さまざまな調理法で楽しめますよ。独特のぬめりとシャキッとした歯ごたえがクセになり、リピーターになる方も多いんです。
どうぞ今回の記事を参考に、おかわかめの魅力を存分に味わってみてくださいね。苦みを消して美味しくいただけば、新たなヘルシーレシピのレパートリーが広がること間違いありません。ぜひお試しください!