顆粒和風だしがないと、お味噌汁や煮物の風味が物足りなく感じることってありますよね。
でも、実は家庭にある調味料や食材だけでも、意外と和風だしの味わいを近づけることができるんです。
「代わりになるものって何だろう?」と悩んでいる方のために、この記事では醤油やみりんなど、身近にある調味料を活用した代用方法を詳しくご紹介しますよ。
分量の目安や料理別の使い方も解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
家庭にある調味料で顆粒和風だしを代用する方法

顆粒和風だしは、料理にさっと溶かすだけで簡単に旨味を足せる便利な存在ですよね。
しかし、うっかり切らしていたり、今すぐ手に入らない状況に陥ることもあるもの。
そんなときにこそ、普段使っている調味料の力を借りて、和風だしの風味をカバーしてみましょう。
ここでは、代用可能な基本調味料をはじめ、冷蔵庫にあるものでの代用アイデアや、調味料同士を組み合わせるときのポイントについて詳しく紹介しますよ。
代用可能な基本調味料
まずは、家庭に常備されていることが多い“基本の調味料”が、どのように顆粒和風だしの代用として役立つのかを見ていきましょう。
代表的な調味料としては、醤油・みりん・酒・塩などが挙げられますよね。
これらの調味料を、上手に組み合わせることで、しっかりとした旨味や風味を出すことができるんです。
ただし、顆粒和風だしのように、かつおや昆布の出汁成分が直接含まれているわけではありませんので、味の方向性がやや異なることもあるんですね。
そこで、一工夫として後でお話しする「かつお節」や「昆布」などを組み合わせると、より和風の風味に近づけやすいですよ。
醤油・みりん・酒の配合比率
和食の味付けで欠かせないのが、醤油・みりん・酒といった調味料です。
実は、これらの配合を工夫するだけで、料理にコクと旨味を持たせることができるんですよ。
例えば、味噌汁に顆粒和風だしを入れられないとき、ほんの少し醤油とみりんを加えてみると、旨味と甘みがプラスされてバランスが良くなります。
加える量は、味噌汁1杯分(お椀1杯~2杯程度の分量)に対して、小さじ1/2ほどの醤油とみりんを合わせてみるイメージ。
みりんの甘さが気になる場合は、酒を少量足して調整すると、全体がまろやかになりやすいですよ。
煮物の場合は、「醤油:みりん:酒=1:1:1」の黄金比をベースにしつつ、少し薄口がいいときはみりんを減らしたり、もう少しコクが欲しければ醤油を増やすなど微調整すると良いですね。
味を見ながら調整すれば、自然と“和風テイスト”が際立ちやすくなりますよ。
塩と他の調味料の組み合わせ
顆粒和風だしは塩分も含まれているため、代用品を使うときに塩味が足りなく感じることがあるんです。
そこで、塩を適度に使うことで、味の底上げをしやすくなりますよ。
特に、醤油やみりんだけだと甘みや醤油由来の旨味が中心になりがち。
ちょっと物足りないと感じるなら、ひとつまみの塩を加えて全体を引き締めてあげると、より和風だしに近い感覚になるんですね。
塩味と甘みのバランスが整うと、いわゆる「旨味」を感じやすくなるから不思議です。
ただし、塩分の入れすぎには注意で、少量ずつ加えて味見をしながら調整してくださいね。
シンプルな調味料の組み合わせでも、塩を上手に使うことで、まるで出汁を入れたような味わいが演出できるんです。
冷蔵庫にあるもので代用
続いて、冷蔵庫にある食品で、顆粒和風だしの代わりになりそうなものを探してみましょう。
例えば「大葉」「ネギ」「生姜」「にんにく」など、香味野菜が挙げられますね。
もちろん出汁成分そのものとは違いますが、これらの香りがプラスされると、料理に奥行きやアクセントが生まれやすいんです。
また、残り物の煮干しや干しシイタケなどが冷蔵庫に眠っていれば、それらを砕いたり刻んだりして、お湯や酒で煮出すことで即席の出汁が作れます。
干しシイタケは特に旨味が強いので、顆粒和風だしがないときには重宝しますよ。
さらに、お湯に刻んだかつお節や昆布を少し浸しておくことで、手軽な出汁をとることも可能です。
こちらは後ほど詳しく紹介しますが、冷蔵庫や棚の奥をのぞいてみると、意外な食材が見つかるかもしれませんね。
調味料の組み合わせのコツ
顆粒和風だしの代用を考えるうえでは、「組み合わせる」という発想が大切なんです。
醤油だけでは物足りないなら、少量のみりんを合わせる。
それでも風味が薄いと感じたら、塩や酒を足してみる。
さらに、香味野菜やかつお節などを少し加えてみると、ぐっと旨味がアップしたりもするんですね。
大事なのは、一気に調味料を入れすぎず、味見をしながら少しずつ微調整していくこと。
顆粒和風だしのように「サッと入れれば完結」という便利さには及びませんが、自分好みにアレンジする楽しさがありますよ。
また、味噌汁や煮物など、料理の種類によっても合う組み合わせが変わってきますので、次のセクションで紹介する具体的なレシピやコツを参考にしてみてください。
調味料別の具体的な代用レシピ

ここでは、めんつゆや白だし、かつお節や昆布など、一般的に和食でよく使われる調味料・食材を使った代用レシピをお伝えします。
顆粒和風だしのように簡単に使いやすいものから、ひと手間かけることで本格的な出汁を楽しめるものまで、状況に合わせて選んでくださいね。
めんつゆを使った代用法
めんつゆは、しょうゆや出汁、みりんなどをブレンドして作られているため、和風の旨味が凝縮されている便利な調味料です。
例えば、味噌汁やスープ類を作る際に、顆粒和風だしの代わりにめんつゆを入れるだけで、それなりにコクのある味わいになりますよ。
分量の目安としては、1杯あたり小さじ1~2くらいを目安にし、味を見ながら調整するのがおすすめ。
ただし、めんつゆには塩分や甘みが含まれているため、しょうゆや砂糖(みりん)を加える際は控えめにしてください。
場合によっては、めんつゆだけでほとんど味が決まってしまうこともあるんです。
また、麺料理だけでなく、煮物にもめんつゆを使うとスムーズに味が決まるため、これも顆粒和風だしの代用品として優秀なアイテムと言えますよ。
白だしを活用した代用方法
めんつゆよりもさらに濃縮度が高く、色味は薄いけれど旨味がぎゅっと詰まっているのが白だしです。
白だしは、ベースとなる出汁成分がしっかり入っているため、顆粒和風だしの風味にかなり近い仕上がりになることが多いんですね。
使い方のコツとしては、まず白だしを規定の希釈倍率で薄め、その状態を顆粒和風だしを入れる感覚で料理に加えてみてください。
例えば、白だしのパッケージに「10倍濃縮」と書いてあるなら、料理に加える際は白だし1に対して水や出汁9~10の割合で合わせると、本来の味わいが再現しやすいですよ。
味噌汁なら、溶いた味噌に加える前に白だしを少量足してみると、あっさりと上品な風味をプラスできます。
煮物でも醤油の代わりに白だしを使い、必要に応じて塩やみりんを足すと、顆粒和風だし不使用とは思えないほどの味わいになるんです。
かつお節や昆布での代用
もう少し本格的な風味を追求したいときは、やはり“天然の出汁”となるかつお節や昆布が活躍しますよ。
ただ、これらを使うには少々手間がかかります。
例えば、かつお節ならお湯を沸かしてから投入し、1~2分程度で火を止めてしばらく置き、こして出汁を取るといった流れですね。
それでも、顆粒和風だしとはまた違う深い旨味を楽しめるので、時間に余裕があればぜひ試してみてください。
昆布も、できれば水からじっくり煮出す方法がベストですが、短時間であれば煮立つ前に取り出すだけでも旨味がある程度溶け出しますよ。
さらに、かつお節と昆布を組み合わせる「合わせ出汁」にすれば、プロの和食料理人が好むような出汁を再現しやすくなるんです。
少量ずつ作って冷蔵庫で保存し、1~2日以内に使い切ると、日々の料理がリッチな味わいになりますね。
料理別の最適な代用方法

実際にどんな料理に使いたいのかによって、代用品の選び方や使い方は少し変わってきます。
味噌汁や煮物、スープや麺類といった代表的な料理を例にとって、それぞれどんな代用方法が向いているのかを詳しく見ていきましょう。
料理の特徴に合わせてベストな代用品を選べば、顆粒和風だしがなくても十分満足できる仕上がりが実現しますよ。
味噌汁での代用技
味噌汁は、顆粒和風だしがない場合でも、味噌自体の旨味や塩分が大きな役割を果たしてくれます。
そこに、少量の醤油やみりんを加えて、コクと風味をプラスしてみてくださいね。
もっとしっかり和風感を出したいときは、先ほど紹介した白だしを少し混ぜてみると、一段と深みが増しますよ。
また、具材に工夫するのも手です。
例えば、油揚げや豆腐、きのこ類など旨味が強い食材を選んだり、仕上げにかつお節を一つまみ落としてみたり。
そうするだけで、顆粒和風だしがなくても「旨味たっぷりのお味噌汁」が完成します。
煮物に適した代用品
煮物は、醤油やみりん、酒を組み合わせることで、顆粒和風だしがなくても充分に和風の味つけに仕上げることが可能ですよ。
基本の比率としては「醤油:みりん:酒=1:1:1」を試してみて、味を見ながら塩や砂糖などで調整してください。
めんつゆや白だしを使う場合は、すでに味が整っているので、そこに追加の調味料を入れすぎないよう注意。
素材の旨味を引き立たせたい場合、煮込む前にさっと油で炒めてから調味料を加える手順にすると、コクがアップして美味しく仕上がるんです。
また、ほんの少量のお酢を入れると味が締まって旨味が際立つこともありますよ。
このように、基本の調味料を上手に組み合わせれば、短時間でコクのある煮物が作れます。
スープや麺類での活用法
スープや麺類の場合、出汁感がダイレクトに味に影響するので、代用品の選び方も重要。
おすすめは「めんつゆ」や「白だし」ですね。
それぞれ濃さが異なるので、ラーメンやうどん、そばのつゆを作る際に、分量をきちんと調整してから一気に煮立てないようにすると、まろやかに仕上がりますよ。
たとえば、うどんのだし汁には、白だしを希釈して少し醤油を加えるだけで簡単に和風スープが完成します。
中華系のスープやラーメンでも、少量の醤油とみりんを合わせてベースを作り、にんにくや生姜でアクセントをつけると、顆粒和風だしがなくても旨味を感じやすくなります。
もし塩ラーメン風にしたいなら、塩と白だし、そして炒めた野菜の風味を加えると、驚くほど美味しいスープができるんですね。
代用時の分量のポイント

ここまでの方法を試す際に、やはり悩むのが「どのくらいの量を入れればいいの?」というところ。
顆粒和風だしなら「小さじ1杯」などの目安がパッケージに書かれていたりしますが、代用品には明確な基準がないことも多いです。
そこで、小さじ・大さじの目安や塩分の調整、風味を調整するコツを最後にお伝えします。
小さじ・大さじの目安
一般的に、小さじ1は約5ml、大さじ1は約15mlとされていますよね。
醤油やみりん、酒を入れる際は、この基本を基準にして味見を繰り返すのがおすすめです。
例えば、味噌汁1~2杯分なら、小さじ1単位で少しずつ調味料を加えてみて、味を整える感覚ですね。
煮物の場合は、材料の量にもよりますが、最初は大さじ1の醤油とみりん、酒を合わせて入れ、それをベースに調整していくと失敗しにくいです。
めんつゆや白だしは濃縮度合いが異なるため、パッケージに記載の希釈率を参考にしながら、少しずつ加えては味見するというステップを踏んでください。
塩分の調整方法
顆粒和風だしには、すでに塩分が含まれているものが多いので、代用品を使うときは塩分バランスが崩れやすいんです。
そのため、塩や醤油、みりんなどの調味料を加えるときは、少量ずつ慎重に味見をしながら進めることがポイント。
めんつゆや白だしも、意外と塩分がしっかり入っているので、うっかり入れすぎるとしょっぱくなってしまいますよ。
もし塩分が強く出てしまったら、水やだし汁を足して薄めるほか、野菜や豆腐など塩分を吸収してくれる食材を追加して再度煮込むのも方法のひとつ。
塩味の加減に敏感な方は、味醂や砂糖を使って甘みを補うことで、いくらか緩和することもあります。
いずれにせよ、少しずつ加えては味見するのが失敗しないコツです。
風味を調整するコツ
代用品だけで味を整えようとすると、どうしても物足りなさを感じる瞬間があるかもしれません。
そんなときは、風味をプラスするアイテムをうまく活用してみてくださいね。
例えば、ネギや生姜、にんにくなどを入れると、独特の香りが立ち、全体の印象がぐっと引き締まります。
また、ごま油やオリーブオイルを少量加えてみると、コクや香りがプラスされ、簡易的な出汁なしでも満足度がアップするんです。
和風にこだわりたい場合は、仕上げに刻み海苔やとろろ昆布、かつお節をふりかけるだけで、和風テイストが一気に増すのでおすすめですよ。
一度試してみると、「意外とこんなにおいしく仕上がるんだ!」という驚きがあると思います。
ここまで、顆粒和風だしがなくても家庭にある調味料で代用できる方法をたっぷりとご紹介してきました。
醤油やみりん、酒、塩などの基本調味料を組み合わせたり、めんつゆや白だし、かつお節・昆布などを使ったりするだけで、思いのほか満足度の高い和風の味わいになりますよ。
もちろん、顆粒だしの手軽さや風味の安定感は魅力的ですが、いざというときは応急措置として、今回の方法をぜひお試しください。
料理ごとに代用アイテムや分量の目安をしっかり把握しておけば、味に迷いなく作れるはずです。
ぜひ、あなたのキッチンでも色々試してみてくださいね。
「それでもやっぱり物足りない…」というときは、天然出汁のかつおと昆布の合わせ出汁にチャレンジするなど、さらに本格的な味を追求するのもいいですよ。